ブラジル最大の商業銀行である「Banco do Brasil(ブラジル銀行)は2023年2月14日に、ブロックチェーンソリューションに特化したブラジル拠点のスタートアップ「Bitfy」との提携を通じて、仮想通貨で税金を支払うことを可能にする「暗号資産納税ソリューション」を提供することを発表しました。
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Bitfyと提携して「暗号資産納税ソリューション」を提供
Banco do Brasil(ブラジル銀行)は2023年2月14日に、ブロックチェーンソリューションに特化したブラジル拠点のスタートアップ「Bitfy」との提携を通じて、仮想通貨で税金を支払うことを可能にする「暗号資産納税ソリューション」を提供することを発表しました。
ブラジル銀行は1808年に設立されたブラジル初の銀行であり、1964年にブラジル中央銀行が設立されるまではブラジルの政策金融機関としても機能していたブラジル最古の銀行としても知られています。
今回発表された「暗号資産納税ソリューション」は同銀行のVC部門によって資金提供されたスタートアップである「Bitfy」とのパートナーシップを通じて提供されるもので、Biftyのアプリ利用者は自分が保有する仮想通貨を即座に現地通貨に変換して税金を支払うことができると報告されています。
SAND・MANA・XRPなど17銘柄で支払い可能
「暗号資産納税ソリューション」はバーコードで支払いを行うのと同じ仕組みになっているとのことで、納税で利用したい仮想通貨を選択してバーコードを読み込むか数字の羅列を入力するだけで納税することができると説明されています。
納税で利用可能な暗号資産としては以下のような銘柄が挙げられています。
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・ディセントランド(Decentraland/MANA)
・ザ・サンドボックス(The Sandbox/SAND)
・チェーンリンク(Chainlink/LINK)
・アクシー・インフィニティ(Axie Infinity/AXS)
・アルゴランド(Algorand/ALGO)
・ソラナ(Solana/SOL)
・エックスアールピー(XRP/XRP)
・ポルカドット(Polkadot/DOT)
・アバランチ(Avalanche/AVAX)
・ダッシュ(Dash/DASH)
・バイナンスコイン(Binance Coin/BNB)
・メタヒーロー(Metahero/HERO)
・セロ・ドル(Celo Dollar/cUSD)
・セロ・ユーロ(Celo Euro/cEUR)
・セロ(Celo/CELO)
「Bitfy」の創業者兼CEOであるLucas Schoch氏は『新しいデジタルエコノミーは利点に満ちた未来への起爆剤となる。このパートナーシップによって、デジタル資産エコシステムの利用とアクセスを全国規模で拡大し、ブラジル銀行のセキュリティと信頼性を保証することができる』と語っています。
仮想通貨決済で納税可能な地域は徐々に増えてきており、昨年9月にはアメリカ・コロラド州でも仮想通貨による納税が可能になったことが報告されています。