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VISA取引停止から見えた仮想通貨の重要性


VISAの決済ネットワークが欧州全域で停滞し企業と個人の取引が制限されるという問題が金曜日に発生しました。この問題は現金や仮想通貨などの代替ソリューションの必要性を痛感させるものとなりました。

ヨーロッパでおきたVISAの停止

ヨーロッパの消費者や企業は金曜日に大きな支払い問題を経験しました。

VISAの支払いカードで取引を行う多くの人がこの問題に遭遇していることが考えられます。現地でのトランザクションは、完了するのが制限されているか不可能な状態となっていました。

この問題が発生した後に金融機関は消費者に対して「可能であれば銀行や商取引グループは現金やその他の支払いカードを使用するように」と顧客にアドバイスを開始しており、オンラインや非接触の取引ではチップカードよりも取引が成功しているという報告がされています。

まだいくつかの場面でVISAを使った取引が行われていますが、失敗する事例は広がっています。

フィナンシャル・タイムズ紙の報道によると、イギリスの一部のATMは最初の障害レポートの数時間以内にすでに現金の支払いを停止していると報じています。

この問題は、決済ネットワークの脆弱性と世界的な経済基盤の弱点を痛感させるものとなりました。それと同時に現金や仮想通貨を含む代替ソリューションの必要性が改めて重要視されています。

Mastercard(マスターカード)はこの問題の影響を受けていませんでした。

金融システムの問題点

VISAは、この点についてオンライン取引の苦労を直ちに指摘しました。
販売時点管理の取引はほとんどの場合で一日のうちにヒット・アンド・ミスしていました。

少額取引の場合では、ほとんどのケースでに非接触カードを使用することが可能でした。これらの事例は金融システムがどのようにして技術的問題になりやすいかを示しています。

このようなイベントは、予期しない結果を招くことがあります。
英国の様々なATMでは金曜日の午後には現金が枯渇しています。

この問題は解決されましたが、公式な説明はされていません。
支払いカードの利便性は、これらの支払いを支える複雑なインフラストラクチャーが適切に機能している場合にのみ適用されます。

現金と仮想通貨の必要性

ほとんどの消費者は、このような状況に対処するために現金を手元に持っています。
このような停止は非常にまれですがいつでも起こる可能性があります。

このようなことを踏まえて考えると、現金の使用が完全に腐敗する可能性は非常に低いと考えられます。

さらに今回のVISAの問題は代替の支払い方法の必要性を示しています。
支払いカードや現金とは異なり、仮想通貨はこれらの時間を節約することができます。

その揮発性や一時的な価格変動にかかわらず、仮想通貨取引を処理するための多くの支払プロセッサが存在します。

消費者や企業はこれらの選択肢に注意を払う必要があります。手元に安定した現金供給があることは良い措置ですが、引き続きATMから引き出すには適切な支払いカードが必要です。

仮想通貨の支払いはオプションであるため、現在仮想通貨を受け入れている小売業者の数は全体でみるとまだまだ限られていますが、このような問題が起こった場合には、このような状況は早い段階で変化していく可能性もあります。

仮想通貨プロジェクトに参加するVISAの元CEO

先月、イギリスのロンドンでVISAのCEOを務めていたMarc O’Brien(マーク・オブライエン)氏は、仮想通貨を日常的に利用できる社会作りを目指しているスタートアップ企業Crypterium(クリプテリウム)のCEOに任命されています。

オブライエン氏は金融サービス、FinTech(フィンテック)、RegTechで25年以上の経験を有しており、VISAに入社する前は長年にわたってマスターカードで顧問を務めていた経歴を持っています。

仮想通貨プロジェクトCrypterium(クリプテリウム)とは?

キャッシュレス化が進む世界各国

世界中の多くの国では、現在キャッシュレス社会を目指した取り組みが多く見られます。

ノルウェーの中央銀行であるNorges Bank(ノルウェー銀行)は、現行の貨幣や通貨への信頼度や確証度を明らかにするため独自の仮想通貨の発行を検討しており、オーストラリアでは1万豪ドル(約83万円)を超える現金での支払いを法律違反とする方針も発表されています。