ビットコインキャッシュ(BCH)コミュニティからの寄付を受けている『Eat BCH』という慈善団体は、経済的な問題で栄養不足に苦しんでいる南スーダンの人々に食糧の供給を始めました。彼らの活動は世界中の地域に広がるピア・ツー・ピア(P2P)の電子現金食料システムとなっています。
Eat BCHは非営利団体
Twitterのハンドルと非営利団体である『Eat BCH』は、これまでにもベネズエラの個人や家族を支援してきました。彼らは仮想通貨ビットコインキャッシュ(BCH)で購入した食べ物を提供しています。
『Eat BCH』のTwitterページにアクセスすると、ベネズエラの人々が写った数百枚もの写真が掲載されています。各写真には、子供から高齢者までの多くの人々が、Eat BCHのメンバーが訪れた日付とともに『@eatBCH』という文字が記載されています。
Eat BCHチームは、公開時に16.84BCHまたは18,427ドル(約200万円)を集めており、それらのお金とともにベネズエラで長い道のりを歩んでいます。
ベネズエラの次は南スーダン
Eat BCHは現在、経済的苦境に直面している南スーダン地域の人々を支援しています。
南スーダンの人々は、食糧や飲み水などの供給が不足しており、資金不足などの問題も抱えています。
現在内戦状態にあるこの地域は、過去数週間にわたって世界の主流メディアでも取り上げられており、南スーダンの過酷な環境が各地で報じられています。
Eat BCHのメンバーは、このような南スーダンの個人と家族を援助することを決定し、アフリカ地域に住む人々への食糧供給のために努力しています。
Eat BCHの活動記録
初日となった5月31日にEat BCHチームは『南スーダンでは雨が降っていたが、50人以上が食べ物を食べに訪れた』と報告しています。
経済危機は南スーダンのすべての家族に圧力をかけているので、私たちはできる限りのお手伝いをしています。 これがコミュニティの一体性です!
その後3日間で投稿された写真からは、南スーダンの多くの人々に「Eat BCH」が広まったことを感じ取ることができます。
Eat BCHは「多くの人々が自分のボウルを持って暖かい食事をすることを喜んでいる」と説明しています。
南スーダンは11,000%のインフレ
6月1日に彼らがスパイシーなレンズ豆とお米を配っている時には、子供たちは食事を分け合うために並んでいて、ビットコインキャッシュの寄付がそれらの食事をどのように購入したかを見て喜んでいたとも説明されています。
彼らは、南スーダン・ポンド(SSP)は11,000%のインフレに悩まされていることを強調しています。
その日、仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)のCEOであるBrian Armstrong(ブライアン・アームストロング)氏は、仮想通貨と慈善寄付の件について幅広い事柄ついてTwitterのEat BCHチームに次のようにコメントしています。
仮想通貨で人助けを行う(ユーティリティーフェーズが現れている)、これはかなり素晴らしいことです。
ビットコインキャッシュコミュニティの取り組み
ビットコインキャッシュ(BCH)のコミュニティはこのような慈善活動の他にも、様々な取り組みを行なっています。
BCHを活用したアプリケーションであるCoinText(コインテキスト)は、世界中の銀行を持たない人々のために簡単かつ便利な決済サービスを提供しています。
このサービスを利用すれば、テキストメッセージ(SMS)でコマンドを入力するだけで世界中のどの携帯電話でもビットコインキャッシュを送受信することができます。
コインテキストは、世界中のすべての人が利用できるサービスとなることを目指していると同時に、法定通貨を必要としない世界をつくることを約束しています。
昨年のハードフォークによって新たに誕生したビットコインキャッシュは、その名前が示す通り支払い手段としての性能を大きく向上させた仮想通貨となっています。
ビットコインキャッシュは今年の初め頃、1BCHあたり27万円〜30万円前後で取引されていましたが、その後7万円を下回るまで下落しました。
しかしここ最近では、ビットコインキャッシュが日本のコンビニで利用できるようになると報道されていることなどによって、価格も回復しつつあります。
以下の動画ではビットコインジーザスとして有名なロジャー・バー氏が「日本のコンビニでBCH決済が可能になる」と示唆しています。
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(引用:news.bitcoin.com)