ハッキングに関する続報あり
CoinEx「ホットウォレットからの資産流出」を報告
暗号資産取引所CoinEx(コインエックス)は2023年9月12日に、CoinExのホットウォレットで異常な出金が発生し、ETH・TRON・MATICなどを含む複数の暗号資産が不正出金されたことを発表しました。
異常を検知したCoinExは、即座に特別調査チームを設置して調査を開始したとのことで、「正確な損失額はまだ確定していないが、影響を受けた資金はCoinExの純資産のごく一部である」と報告されています。
今回の発表では「この問題で影響を受けた全てのユーザーの損失の100%を補償する」とも説明されています。なお、現在は入出金サービスが一時停止されていますが、調査が完了した後には入出金が再開されるとも報告されています。
緊急告知:CoinExにおけるセキュリティインシデントについて – 即時対応中
2023年9月12日、当社のリスク管理システムが、CoinExの取引所資産を保管するための複数のホットウォレットアドレスからの異常な引き出しが行われたことを検知しました。事態の深刻さをすぐに認識した私たちは、直ちに特別調査チームを設置して、問題の究明を行いました。
初期評価では、ETH・TRON・MATICを含む不正取引が行われていることが判明しています。正確な損失額はまだ確定しておらず、影響を受けた資金はCoinExの純資産のごく一部です。
私たちは全てのユーザーの皆様に保証します:お客様の資産は安全で無事です。影響を受けた方々には、今回の問題で発生した損失に対して100%の補償が提供されます。更なるセキュリティ対策として、入出金サービスは一時停止され、徹底的な調査の後に再開されます。
この事故に関する詳細なタイムラインと包括的なレポートをできるだけ早くコミュニティの皆様に共有することをお約束します。
このような困難な時だからこそ、皆様にはご理解とご辛抱を心からお願いし申し上げます。私たちの優先事項は常にユーザーの皆様の安全と信頼です。このような事態を招いてしまったことを深くお詫び申し上げるとともに、お客様の利益の保護に全力を尽くすことをお約束いたします。
盗まれた暗号資産や疑わしいアドレスなども公開
CoinExはその後の報告で「盗まれた暗号資産の種類」や「ハッキングに関連すると見られる疑わしいウォレットアドレス」などについての続報も随時発表しています。
同社は影響を受けた仮想通貨プロジェクトと協力しながら解決策を策定しているとのことで、仮想通貨プロジェクトや暗号資産取引所に警戒を怠らないよう呼びかけているとも報告されています。
なお、今回のハッキングに関連する一連の報告では、以下のような暗号資産に影響が出ていることが明らかにされています。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- トロン(TRX)
- ポリゴン(MATIC)
- エックスアールピー(XRP)
- ソラナ(SOL)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- カデナ(KDA)
- XDAG(XDAG)
なお、公式以外の報告では「DAI・GRT・UNI」などの暗号資産でも疑わしい資金移動が行われていることが報告されており、今回の問題で流出した暗号資産の推定金額については「2,700万ドル(約40億円)を超える」との報道もなされています。
CoinExは最新の投稿で「私たちは不審なアドレスの追跡と特定を続けている」との報告しており、影響を受けたプロジェクトや同業者に対して「疑わしいアドレスにフラグを立てて凍結してほしい」と協力を求めていることも説明しています。
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