ビットコイン・バッファーETFを申請
投資顧問会社のファースト・トラストが2023年12月14日に「First Trust Bitcoin Buffer 30 ETF」というビットコイン・バッファーETFのローンチに向けて、米国証券取引委員会(SEC)にForm N1-Aの届出書を提出したことが明らかになりました。
バッファーETF(Buffer ETF)とは、特定の範囲内で市場リスクから投資家を保護するために設計された特殊な種類の上場投資信託(ETF)であり、一定までの損失を防ぐ保護策を設ける代わりに、価値が上昇した場合に上限を設ける仕組みを持つETFとなっています。
First Trustが申請したビットコイン・バッファーETFは、仮想通貨業界で注目されているビットコイン現物ETFとは異なるもので「グレースケール・ビットコイン・トラストまたはビットコインのパフォーマンスにエクスポージャーを提供する他の上場投資商品(ETP)の価格リターンに手数料や経費を除いて参加することを目的としている」と説明されています。
バッファーETFは完全な投資家保護を保証するものではなく、場合によっては投資金の一部または全額を失う可能性があるものの、一定の下落リスクから投資家を保護することができると期待されています。
今後は新たなビットコインETFの申請が増える?
米国証券取引委員会(SEC)には多数のビットコインETFが申請されていますが、ビットコイン・バッファーETFの申請書類が提出されたのは今回が初であると報告されています。
「ETF.com」のデータによると、米国では記事執筆時点で株式・商品・固定収入などに関する139のバッファーETFが取引されているとのことで、運用資産総額は325億4000万ドル(約4.62兆円)に達すると報告されています。
仮想通貨業界では現物ビットコインETFの承認に注目が集まっており、ETF承認で巨額の資金が仮想通貨業界に流入する可能性があると期待されていますが、今後はバッファーETFのような新たなETFの申請が増加する可能性があると注目されています。
ファースト・トラストがビットコイン・バッファーETFを申請しました。この種のファンドは、一定割合の下落リスクに対する保護を提供し、上昇に対しては上限を設定します。今後数週間で、ビットコインへのエクスポージャーを提供する独自の差別化された戦略を持つ他の参入者が現れることを期待します。
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