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現物イーサリアムETF、米国で承認される可能性は?専門家の見解まとめ

現物イーサリアムETF承認に関する専門家の見解

米国証券取引委員会(SEC)が今月11日に現物ビットコインETFの上場を承認したことを受けて、仮想通貨業界では”現物イーサリアムETFの上場承認”にも期待が高まっています。

現物イーサリアムETFの上場申請は既に「BlackRockFidelity・VanEck・Hashdex」など複数社から行われており、VanEckやHashdexの申請の結果発表は2024年5月に予定されていますが、これらのETF申請が承認されるかどうかについては専門家の間でも意見が分かれています。

ニコラス・パニギスツォグロウ氏:JPMorgan

JPモルガンのアナリストであるニコラス・パニギスツォグロウ氏は、仮想通貨メディア「The Block」に対して『米SECが5月までに現物イーサリアムETFを承認する可能性は50%以下だ』と語ったと伝えられています。

同氏は「米SECが5月までに現物イーサリアムETFを承認するためには、BTCと同じようにETHを”有価証券ではなく商品である”と分類する必要がある」と述べており、5月までにイーサリアムが商品として分類される可能性は50%以下だと説明しています。

米投資銀行「TD Cowen」リサーチグループ

米投資銀行「TD Cowen」のリサーチグループは『米SECが現物イーサリアムETFを承認するまでにはもうしばらく時間がかかる』と予想していると伝えられています。

同社チームは「米SECはその他の仮想通貨ETFを承認する前に、現物ビットコインETF承認後の状況について一旦様子を見たいと考えるのではないだろうか」と述べており、「承認までに26ヶ月はかからないかもしれないが、11月の大統領選以降になる可能性がある」と予想しています。

また、同社は「トークンがどのように規制されるのか、どのような種類の開示が要求されるのか、どの機関が投資家保護を担当するのかといった枠組みを確立するための法案の制定が必要になると考えている」とも述べています。

エリック・バルチュナス氏:Bloomberg

ブルームバーグETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏は『現物イーサリアムETFが2024年5月に承認される確率は70%だ』と語ったと伝えられています。

同氏は「現物ビットコインETFが承認されて、現物イーサリアムETFが承認されないというシナリオは想像できない」と述べており、ローンチ時期は明確ではないが、承認確率は70%だと語ったと報じられています。

なお、同じくブルームバーグのETFアナリストであるジェームス・セイファート氏は、米SECがイーサリアム先物ETFを承認していることから「米SECは暗黙のうちにイーサリアムを商品として受け入れている」と指摘しており、現物イーサリアムETFも承認される可能性が高いと予想しています。

マーク・ユスコ氏:Morgan Creek Capital

Morgan Creek Capitalの共同創設者兼CEOであるマーク・ユスコ氏は、仮想通貨メディア「Cointelegraph」のインタビューに応じた際に『現物イーサリアムETFが2024年に米国で承認される確率は50%未満である』と語っています。

米SECのゲイリー・ゲンスラー委員長は現物ビットコインETFが承認された際に「今回の承認は有価証券に該当しないビットコインに限定したものであり、その他暗号資産のETFを承認する意思を示すものではない」ということを強調していましたが、マーク・ユスコ氏はそのような米SECの敵対的な姿勢から、現物イーサリアムETFが承認される可能性は低いとの見解を示しています。

また、同氏は米SECがイーサリアムを有価証券とみなしている可能性があることも指摘しており、米SECは過去に「イーサリアムは証券ではない」との見解を示したが、その後はそれに反するような発言も行われていると説明しています。

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