ETH保有残高やウォレットアドレスなどを表示
Google(グーグル)の検索エンジンがEthereum Name Service(ENS)に対応し、Google検索でENSドメイン名を検索することによって対象ウォレットが保有する仮想通貨の残高を確認できるようになったことが明らかになりました。
Ethereum Name Service(ENS)は、イーサリアムを基盤として2017年5月にローンチされたWeb3関連サービスで役立つネーミングサービスであり、複雑な英数字の仮想通貨ウォレットアドレスを「myname.eth」のようなわかりやすい文字列に変換できるサービスとなっています。
イーサリアムの仮想通貨ウォレットアドレスは「0x43fe…」といった複雑な文字列になっているため、誤送金などの原因にもなっていましたが、ENSを利用すれば「myname.eth」などの簡単な文字列で仮想通貨を送受信することができるようになります。
Google検索では2023年5月に「ETHアドレスの検索で残高を確認できる機能」が実装されていましたが、今回は新たに「ENSドメインの検索で残高を確認できる機能」が実装されています。
このデータは「Etherscan」を通じて取得されているもので、存在するENSドメインを検索すると「ETH保有残高・ENSドメイン名・ウォレットアドレス」などが表示される仕様となっています(Etherscan.ioのボタンをクリックすれば詳細確認も可能)。
なお、仮想通貨業界では「.wallet」や「.crypto」などといった様々なWeb3ドメインが登場してきていますが、記事執筆時点ではENS以外のWeb3ドメインには対応していないようです。
「.eth」のようなWeb3ドメインは今後さらに重要性が増していくと考えられており、イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏は、今年1月に『ENSのサブドメインをレイヤー2で直接登録・更新・読み取りできるようにするために、全てのレイヤー2はCCIP対応ドメイン名の開発に取り組むべき』と語っています。
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