BTC製品利益の10%で毎月ビットコイン購入
Twitterの共同創業者としても知られるジャック・ドーシー氏が率いるフィンテック企業Block(ブロック)は2024年5月2日に、ビットコイン(BTC)関連製品から得られた粗利益の10%を毎月ビットコインの購入に充てることを発表しました。
Block(ブロック)は、元々「Square」という社名で知られていた米国のフィンテック企業であり、決済関連サービスである「Square」や「Cash App」などを展開しています。
今回のビットコイン購入戦略は第1四半期の成績を報告する株主向けの資料の中で語られたもので、「Block社はビットコインをバランスシートに載せた最初の上場企業の一つだ」とも説明されています。
今後は毎月、ビットコイン製品から得られた粗利益の10%をビットコイン購入に充てる予定です。当社はビットコインをバランスシートに載せた最初の上場企業の一つです。
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ビットコインは世界に必要な新しいお金
Block社は2020年第4四半期と2021年第1四半期に合計2億2,000万ドル(約337億円)相当のビットコインを購入していましたが、このBTCの価値は2024年第1四半期で約160%増加し、約5億7,300万ドル(約877億円)相当になっているとのことです。
同社は今回の報告書の中で『私たちは世界には単一の組織によって所有・管理されないオープンなお金のプロトコルが必要であると信じている』とも語っており、『ビットコインこそがその最良かつ唯一の候補である』と説明しています。
しかし、そもそもなぜビットコインに時間を費やすのでしょうか?
私たちは「世界には単一の組織によって所有・管理されないオープンなお金のプロトコルが必要である」と考えており、「ビットコインこそがそのプロトコルの最良かつ唯一の候補であり、最終的にはインターネットのネイティブ通貨になる」と信じています。
BTC特化の事業部門も
ブロック社が展開するBTC関連サービス
Block(ブロック)は既に以下のような複数のビットコイン関連サービスを展開しています。
- Cash App(モバイル決済アプリ)
- Square(POSレジなどの決済サービス)
- Bitkey(ビットコインウォレット)
Cash Appでは少額のビットコインを高速・低コストに送金できるライトニングネットワークもサポートされていて、Squareでは「店舗売上のBTC自動変換機能」なども発表されています。
Bitkey(ビットキー)は、ビットコインを自分自身でより安全に管理できる自己管理型のビットコインウォレットであり、「モバイルアプリ・ハードウェアデバイス・リカバリーツール」の3つを利用する仕組みが採用されています。
また、Block社はビットコインのマイニングに関連するサービスの構築も進めており、先月は「完全なビットコインマイニングシステム」の構築も発表されています。
2024年第1四半期にブロック社がビットコインから得た粗利益は、Cash Appを通じた顧客売上から前年比で約60%増の8,010万ドルだったと報告されており、同社顧客に販売されたビットコインの販売額は四半期を通じてBTC価格が上昇したことによって、前年比26%増となる27億3000万ドルに上ったとも報告されています。
ビットコインを定期的に購入する取り組みは「マイクロストラテジー・エルサルバドル・メタプラネット」などでも進められているため、今後はこのような動きがさらに拡大する可能性があると期待されています。
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(Block発表)