カマラ・ハリス氏、副大統領候補に「仮想通貨反対派の議員」を検討=報道
次期大統領候補とみられるカマラ・ハリス氏が、副大統領候補にゲーリー・ピーターズ上院議員を検討していると、2024年7月29日にAXIOSが報じました。
ゲーリー・ピーターズ上院議員を仮想通貨反対派と指摘する声も存在し、仮に副大統領候補になった場合は仮想通貨業界に逆風が吹く可能性があると見られています。
ゲーリー・ピーターズ上院議員は激戦州のミシガン州から選出されていることに加えて労働組合から強い支持を得ていることから、カマラ・ハリス氏は米大統領選に活かしたい考えであるとAXIOSは指摘しています。
米国の仮想通貨擁護団体である「スタンド・ウィズ・クリプト(Stand With Crypto)」はゲーリー・ピーターズ上院議員を、仮想通貨に強く反対している政治家と指摘しています。
スタンド・ウィズ・クリプトは、コインベース(Coinbase)が立ち上げた仮想通貨擁護団体で、米国における政治家の仮想通貨に対するスタンスをさまざまな過去の発言や、法案への反対・賛成などから評価しています。ParadigmやdYdX、thirdwebなど、業界大手の企業や団体がパートナーとして参加しています。
過去に、ゲーリー・ピーターズ上院議員はサイバー犯罪における仮想通貨流用について言及し、仮想通貨規制の必要性を訴えています。
Cybercriminals are emboldened to make attacks using cryptocurrencies because they think it will help them get away with their crimes. Chairman @SenGaryPeters announced an investigation to disrupt this cycle and hold these attackers accountable. Read more: https://t.co/3PEWOiguwF pic.twitter.com/5Oszi2nN3M
— Homeland Security & Govt. Affairs Committee — Dems (@HSGAC) July 20, 2021
サイバー犯罪者は、足取りが掴みにくい仮想通貨を使用した犯罪で大胆になっている。ゲーリー・ピーターズ上院議員は、このサイクルを破壊し、責任を負わせるための調査を発表した。
カマラ・ハリス氏自体は、仮想通貨に対するポジションを未だに明らかにしていません。一方で、共和党の次期大統領候補であるドナルド・トランプ氏は、仮想通貨への賛成を強くアピールしています。
Decryptoが2024年7月30日に報じた内容によると、2024年10月に開催される仮想通貨のカンファレンス「パーミッションレス」に、米民主党の大口寄付者がカマラ・ハリス氏の登壇を求めるといった動きが見られ、2024年7月にも「ビットコイン2024」というカンファレンスに招待する事例もありました。直近で、仮想通貨業界からカマラ・ハリス氏に対するさまざまなアクションが見られます。
スタンド・ウィズ・クリプトは、民主党のバイデン現大統領は仮想通貨反対派と指摘しています。一方で、民主党内では議員によって仮想通貨に対するスタンスは異なっています。
2024年5月には米国下院において、共和党から提出された仮想通貨規制の不確実性を無くす目的で作成された法案(FIT21)に対して超党派で賛成する動きが見られ、民主党からも多数の賛成票が加えられました。
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