ビットコイン決済が可能なラグジュアリー・オンラインショップやアプリを提供している「FANCY」は、新たにビットコインキャッシュ(BCH)に対応するとともに、仮想通貨での購入者に対して割引を適用することも計画しています。
仮想通貨割引で消費者還元
ニューヨークに拠点を置く「Fancy.com」は、Amazonマーケットプレイスと同じように様々なアイテムを購入または販売できるプラットフォームを提供しており、250,000以上の製品をオンラインショップで販売しています。
クジラと呼ばれる大物投資家やビットコインを長期保有(ガチホ)する”ホルダー”は、フィアット(*1)ではなく仮想通貨で生活できる場所を探しており、Fancyはそれを可能にしています。高級な靴や最上級のガジェットなど、このサイトではありとあらゆる商品が手に入ります。BTCとBCHで決済可能で、仮想通貨での支払い客には特別割引の提供も計画しています。
(*1)フィアット:国が発行する円やドルなどの法定通貨
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FANCYは「Coinbase Merchant Tools」を経由することで、プラットフォーム上での仮想通貨決済を2013年に開始しています。早い段階からビットコイン決済を導入していたことによって、クレジットカード決済の処理などにかかる経費を大幅に削減することに成功したというFANCYは、それらの利益を消費者に還元することを予定しています。
予定されている計画では、ビットコイン(BTC)やビットコインキャッシュ(BCH)で支払いを行う場合に、割引コードとして”crypto”と入力するだけで、3%の割引が適用される予定となっています。同社はその具体例として「1,000ドル(約11万円)の注文あたり、およそ30ドル(約3,300円)ほど節約できる」と説明しています。
FANCYのCEOであるジョセフ・アインホーン(Joseph Einhorn)氏はこの割引サービスについて「すべての電子商取引会社が仮想通貨を採用し、消費者とコスト効率を分かち合うことができる永続的な取り組みの一環となりうるだろう」と語っています。
Bitcoin Cash(BCH)導入の理由
FANCYがビットコイン決済の手段として採用していたCoinbase(コインベース)のサービスは、今年の初めに「Coinbase Commerce」というものに置き換えており、商人向けの保管ソリューションを中断しています。これ受けたFANCYは、coinbaseのサービスから、Bitpay(ビットペイ)のサービスに切り替えたため、BCHでの支払いにも対応できるようになりました。
しかしアインホーン氏は、「ビットコインキャッシュ(BCH)の受け入れは”Bitpay”に切り替えたこと理由ではなく、BCHコミュニティの哲学的根拠に基づいたものである」と語っています。
Bitcoin Cashが目指すものは、私たちが目指しているものに非常に似ています。消費者や販売者は、ストレスのない効率的な取引を望んでいます。
Bitcoin CashとFuncyは同じ信念を持っていると考えています。
ビットコインキャッシュ(BCH)が利用できる店舗はこの数年間でどんどん増えています。日本国内でも利用できる機会も増えてきており、個人間での送金も簡単に行うことができるサービスもあるため、今後も活用の幅はさらに広がっていくでしょう。
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