Cardano開発の最終フェーズ「ヴォルテール時代」
カルダノ(Cardano/ADA)は日本時間2024年9月2日6:44頃に「Changハードフォークの第1弾」を無事実行し、カルダノ開発の最終段階となる「ヴォルテール時代」に突入しました。
Cardanoのロードマップは「バイロン、シェリー、ゴーグエン、バショウ、ヴォルテール」という5つの段階に分けられていて、一部は並行する形で開発が進められていましたが、今回のアップグレードによってカルダノは開発最終フェーズに突入することになります。
Voltaire(ヴォルテール)は、カルダノを「真の自律分散型ブロックチェーンプロジェクト」にするための様々な要素が組み込まれる開発段階で、今回のChangハードフォークはこの開発段階における最初のハードフォークとなっています。
このアップグレードは、全てのADA保有者がカルダノのプロジェクト運営における発言権を持つことができる「分散型ガバナンス」を本格導入する重要なものとなっています。
カルダノには「Input Output、エマーゴ、カルダノ財団」という3つの主要組織が存在し、以前まではこれらの組織が「3:2:2」の割合で合計7つの重要な鍵を保有していましたが、先月末にはこれらの鍵が処分されたことも報告されています。
鍵処分の詳細はこちら
カルダノの分散型ガバナンスモデルについて
分散型ガバナンスを採用したカルダノでは、ガバナンス代表者を選出して、ADA保有者が開発提案に投票する形でカルダノの将来を形作ることができるようになります。
具体的には、以下の3つの主要な統治機関を設置して、カルダノに関する重要な決定を下していく仕組みで、一般のADA保有者はDRepsに投票権を委任したり、直接投票したりしながら重要決定に参加できる仕組みとなっています。
- 憲法委員会
- 委任代表者(DReps)
- ステークプールオペレーター(SPOs)
今後の予定としては、カルダノは今後90日間で暫定委員会が監督するコミュニティ主導のガバナンスモデルに移行すると報告されていて、90日の終わりには「Changハードフォークの第2段階」をスタート、上記3機関を含む新しいガバナンス組織に権限が完全移譲されると伝えられています。
最近では、カルダノコミュニティが主導する会員制組織Intersect(インターセクト)の日本支部となる「Intersect Japan Hub」や、カタリスト提案を日本語で確認できる「カルダノイズム」なども登場しているため、英語が苦手な方でもカルダノの運営に参加しやすくなってきています。
今後はカルダノの分散型ガバナンスに関する最新情報がさらに増えていくことになると予想されるため、ヴォルテール時代に突入したカルダノのさらなる展開には注目が集まっています。
東京・大阪で限定イベントも予定
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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