Gemini創業者がSEC委員長を批判
米仮想通貨取引所のGemini(ジェミナイ)創業者であるタイラー・ウィンクルボス氏が、2024年11月16日に自身のX(Twitter)アカウントにて、SEC(米証券取引委員会)委員長のゲンスラー氏を「邪悪」と呼び、強く批判しました。
ゲンスラー氏は在任期間中に仮想通貨業界に対して厳しい姿勢を見せ、業界から批判の対象となるケースが見られました。2024年11月14日にはスピーチで、辞任を示唆する発言も行っています。
辞任の可能性が出てきた中で、ウィンクルボス氏は自身のXでゲンスラー氏について「邪悪」という強い言葉を用いて批判し、これまでの行為について「善意によるミスとして片付けることはできない」と述べました。
1つだけはっきりさせておきましょう。 ゲンスラー氏は邪悪です。彼は二度と影響力・権力を持つ地位に就くべきではありません。SECを去った後に彼を雇用したり、彼と仕事をしたりする企業、大学、組織は、暗号通貨業界を裏切っており、積極的にボイコットされるべきだと思います。これが、将来このような政府による権力の悪用が再び起こらないようにする唯一の方法です。
ゲンスラー氏の行動は、善意によるミスとして片付けることはできません。彼の過去の行為は、彼の個人的な政治的計画を遂行するために、考え抜かれ意図的かつ目的を持って行われたものでした。
どれだけ謝罪しても、彼が私たちの業界と国に与えたダメージを取り消すことはできませんし、このような人物は、規模の大小を問わず、いかなる組織にも居場所がありません。
この病的な状況を断ち切るときが来ました。これは前進です。
ウィンクルボス氏のゲンスラー氏に対する上記の投稿は1,800以上のリポストを集め、バイナンス(Binance)創業者のCZ氏が絵文字でリプライを行うなど、大きな反響が見られています。
SECの直近の動向
ゲンスラーSEC委員長が退任前に辞任する可能性が見られる中、大統領選後にSECにはさまざまな動きがありました。
2024年11月14日には共和党の州司法長官18人が、州レベルで仮想通貨を規制する権限を侵害しているとして、SECを提訴しました。被告には、名指しでゲンスラーSEC委員長が含まれています。
ゲンスラーSEC委員長は、11月14日に行われたスピーチで、仮想通貨に対する懸念を表明したうえで、今後も監視を行っていく旨を明らかにしています。
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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