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グレースケール、XRP・SOL・ADAを含むバスケット型ETFのS-3書類提出

ビットコイン現物ETFなどの提供で知られる米資産運用大手Grayscale(グレースケール)は2025年4月2日に、同社が提供するGrayscale Digital Large Cap Fund(GDLC)をETF(上場投資信託)に転換するために「フォームS-3」と呼ばれる申請書類を米国証券取引委員会(SEC)に提出したことを発表しました。

ビットコイン現物ETFなどの提供で知られる米資産運用大手Grayscale(グレースケール)は2025年4月2日に、同社が提供するGrayscale Digital Large Cap Fund(GDLC)をETF(上場投資信託)に転換するために「フォームS-3」と呼ばれる申請書類を米国証券取引委員会(SEC)に提出したことを発表しました。

Grayscale Digital Large Cap Fund(GDLC)は、時価総額が特に大きい仮想通貨5銘柄で構成されるバスケット型投資信託であり、記事執筆時点では以下のような仮想通貨・割合で構成されています。

2024年10月にはGDLCのETFを上場させるために取引所のルール変更を提案する「フォーム19b-4」が提出されていましたが、今回はファンド自体の証券登録を行う「フォームS-3」の書類を米SECに提出したことが報告されています。

本日、Grayscale Digital Large Cap Fund(ティッカー:$GDLC)の株式を証券法1933年に基づいて登録するため、フォームS-3を提出しました。これは、GDLCをETP(上場取引型金融商品)としてアップリストするための重要な一歩です。

GDLCは、時価総額トップ5の仮想通貨(BTC・ETH・XRP・SOL・ADA)を保有しています。

詳細な開示情報はこちら:
https://www.grayscale.com/crypto-products/grayscale-digital-large-cap-fund

なお、グレースケールは定期的にGDLCのリバランス(投資ポートフォリオの見直し・再構成)を実施しているため、GDLCの構成資産や配分も変化しており、19b-4書類の提出時点で含まれていたアバランチ(AVAX)はカルダノ(ADA)に変更されています。

GDLCがETFとして正式に上場するためには、19b-4とS-3の申請両方で承認を得る必要がありますが、これらの申請が承認されれば主要な仮想通貨を組み込んだGDLCがETFに展開され、より多くの投資家が取引できるようになるため、長期的にはBTC・ETH・XRP・SOL・ADAの成長にもつながると期待されています。

ただし、現物ビットコインETF「GBTC」などグレースケールの投資信託がETFに転換された際には、短期的な資金流出が起きるケースが多かったため、今回のETF転換に関しても短期的な資金流出リスクには警戒が必要であると考えられます(資金流出の主な要因としては割高な手数料や投資家の利益確定売りなどが挙げられる)。

短期的な資金流出リスクには注意が必要ですが、ETF化が実現すれば、仮想通貨市場へのアクセスがより広がり、長期的な成長の追い風となる可能性があります。

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Source:Grayscale発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用