米金融大手チャールズ・シュワブ、1年以内に暗号資産現物取引サービス提供予定

by BITTIMES

米大手金融サービス会社のチャールズ・シュワブ(Charles Schwab)が、今後1年以内に暗号資産(仮想通貨)の現物取引サービスを提供する可能性があることが明らかになりました。

これはチャールズ・シュワブのCEOであるリック・ワースター氏が決算説明会で明かしたもので、暗号資産サービスの目標は今後12ヶ月以内に開始することであり、現在はその実現に向けて順調に進んでいると報告されています。

2025年に新CEOに就任したワースター氏は仮想通貨関連サービスの提供に前向きな姿勢を示しており、"米国の規制環境が変われば顧客に暗号資産取引サービスを提供する"という方針を示していました。

今回の説明会で語られた内容によると、チャールズ・シュワブは現時点でも仮想通貨分野で良い結果を残せているとのことで、同社の仮想通貨サイトへのトラフィックは400%増加しており、そのうちの70%は新規顧客だったとも報告されています。

まず最初に申し上げたいのは、当社は現時点でも仮想通貨分野でうまくやれているということです。「うまくやれている」とは、いくつかの点でそう言えます。まず「現在市場で購入可能な仮想通貨ETF、当社プラットフォームで提供しているクローズドエンド型ファンド、そしてビットコイン先物へのエンゲージメント(利用・関与)が非常に活発である」という点が挙げられます。したがって、仮想通貨に関心のある投資家にとって、当社は非常に優れた選択肢であると考えています。

また、それは新規口座の増加や、当社の仮想通貨サイトでのエンゲージメントの高さにも現れています。最近では、仮想通貨サイトへのトラフィックが400%増加しており、そのうち70%は既存顧客ではなく見込み客でした。これはつまり、仮想通貨について考えている業界関係者の多くが、信頼できるブランドや、幅広い機能を提供できる企業と仕事をしたいと考えていることを示しており、当社はまさにそのような企業だということです。

今後さらに新しい機能を次々に展開していく中で、仮想通貨に関心のある投資家にとって、当社は優れた目的地(デスティネーション)であると自信を持っています。

また、規制環境が変化しつつある中で、当社としては、現物仮想通貨取引の直接提供を開始できる可能性が高いと期待しており、それを今後12カ月以内に実現することを目標としています。そして、現在その実現に向けて非常に良い道筋を進んでいます。

したがって、当社は今後もクライアントの仮想通貨ニーズに応えていくことに非常に前向きですし、現時点でもすでに多くのことができていると考えていますが、近い将来さらに機能を追加していく予定です。

アメリカではドナルド・トランプ氏の大統領就任によって仮想通貨に前向きな政策が順調に進められており、仮想通貨規制の整備も進められているため、規制環境が整えばより多くの金融機関や企業が仮想通貨市場に参入することになると期待されています。

ビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨の価格は今年1月頃から大幅に下落していますが、米国の大手金融機関や大手企業が仮想通貨市場に本格参入すれば、機関投資家と一般投資家の両方が仮想通貨をより手軽に利用・投資できるようになるため、大規模な資金流入で市場の回復にもつながる可能性があると期待されます。

>>最新の仮想通貨ニュースはこちら

source:決算説明会での発言内容
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨ニュース|新着

米BPI「ビットコイン政策マニフェスト」を発表|米国経済にBTC統合などを提案NEW

米BPI「ビットコイン政策マニフェスト」を発表|米国経済にBTC統合などを提案

ステーブルコイン規制「GENIUS法案」が米上院で前進|下院ではブロックチェーン法案が再審議へNEW

ステーブルコイン規制「GENIUS法案」が米上院で前進|下院ではブロックチェーン法案が再審議へ

テキサス州がビットコイン準備金法案を可決、知事署名へ|BTC価格11万ドルで史上最高値更新NEW

テキサス州がビットコイン準備金法案を可決、知事署名へ|BTC価格11万ドルで史上最高値更新

Brave独自のブロックチェーンドメイン「.brave」登場|分散型ウェブサイトも公開可能NEW

Brave独自のブロックチェーンドメイン「.brave」登場|分散型ウェブサイトも公開可能

チリ、大統領選でビットコインが争点に「反対はインターネット否定と同じ」

チリ、大統領選でビットコインが争点に「反対はインターネット否定と同じ」

5万円相当のBTCが当たる「ビットコイン・ピザ・デー記念ルーレットキャンペーン」開催へ:ビットトレード

5万円相当のBTCが当たる「ビットコイン・ピザ・デー記念ルーレットキャンペーン」開催へ:ビットトレード

仮想通貨入門 - 基礎知識

ベラチェーン(Berachain/BERA)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

ベラチェーン(Berachain/BERA)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

仮想通貨がもらえるエアドロップとは?参加方法・注意点・税金などについて解説

仮想通貨がもらえるエアドロップとは?参加方法・注意点・税金などについて解説

仮想通貨HYPE(Hyperliquid)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

仮想通貨HYPE(Hyperliquid)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

仮想通貨DEX「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」の特徴や使い方を徹底解説

仮想通貨DEX「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」の特徴や使い方を徹底解説

ソラナ基盤の代表的なDeFiプロジェクトを紹介|特徴・運用方法・注意点も

ソラナ基盤の代表的なDeFiプロジェクトを紹介|特徴・運用方法・注意点も

ソラナ(SOL)基盤の代表的なDAppsを紹介|使い方や注意点も

ソラナ(SOL)基盤の代表的なDAppsを紹介|使い方や注意点も

市場分析・価格予想

ビットコイン、2025年内に25万ドル到達「十分に可能」米著名アナリスト予測

ビットコイン、2025年内に25万ドル到達「十分に可能」米著名アナリスト予測

ムーディーズ、米国債格付けを初引き下げ「安全資産=ビットコイン」評価が高まる可能性

ムーディーズ、米国債格付けを初引き下げ「安全資産=ビットコイン」評価が高まる可能性

ビットコイン、2028年までに100万ドル「BTCは唯一の救命ボート」アーサー・ヘイズ氏予想

ビットコイン、2028年までに100万ドル「BTCは唯一の救命ボート」アーサー・ヘイズ氏予想

「仮想通貨市場は信じられないほど割安」パンテラ・キャピタルCEOが語る今後の成長予測

「仮想通貨市場は信じられないほど割安」パンテラ・キャピタルCEOが語る今後の成長予測

ビットコイン価格「2030年までに少なくとも580%上昇」キャシー・ウッド氏予測

ビットコイン価格「2030年までに少なくとも580%上昇」キャシー・ウッド氏予測

ビットコイン時価総額、Amazonを抜いて「世界5位」に|躍進の背景とNVIDIAの壁

ビットコイン時価総額、Amazonを抜いて「世界5位」に|躍進の背景とNVIDIAの壁