カルダノ次期HF「ヴァン・ロッセム」検証段階へ前進|5月29日メインネット投票

カルダノ次期HF「ヴァン・ロッセム」検証段階へ前進|5月29日メインネット投票

この記事の要点

  • Intersect、カルダノV11「Van Rossem」ハードフォークのPreview稼働開始を発表
  • 5月29日のメインネット投票が次の焦点に

まずはカルダノ(ADA)を詳しく

目次

カルダノV11「Van Rossem」検証フェーズへ

仮想通貨カルダノ(ADA)の開発・保守を担う会員制組織Intersect(インターセクト)は2026年5月17日、V11「Van Rossem(ヴァン・ロッセム)」ハードフォークが、Previewテストネット上で稼働を開始した報告しました。

今回の移行は、5月5日に提出されたハードフォーク開始ガバナンスアクション(コミュニティ投票による実施提案)の可決を受けたもので、Previewテストネットは5月8日にプロトコルバージョン11へ更新されています。

これによりカルダノ上の開発者やサービス事業者は、メインネット導入前の段階で、V11対応スマートコントラクトの挙動や互換性を、実運用に近い環境下で検証できるようになりました。

V11では、スマートコントラクト実行コストの削減や処理性能の改善に加え、暗号化技術の強化、ステークプール(ADAを預けて報酬を得る運用拠点)のセキュリティ向上なども盛り込まれると説明されています。

PreProd滞留、5月29日投票が焦点に

Ogmios側に未解決課題、PreProd待機

PreviewテストネットでV11が稼働する一方、メインネット直前環境にあたるPreProd(メインネットに最も近い条件で最終確認を行うネットワーク)では、Plutus(プルータス)のコストモデル更新が5月17日9時(日本時間)に発効し、一部の既存コスト値が引き上げられました。

コストモデル更新を受けIntersectは、メインネット移行前に各種設定やアプリケーションが新たなコストモデルへ対応できるかを検証するよう、開発者コミュニティへ呼びかけています。

ただし、PreProdのハードフォーク一般提供アクションはオンチェーン上に提出済みであるものの、ハードフォークワーキンググループ(移行手順を統括する技術部会)は現時点で批准・施行を推奨していないとしています。

背景には、エコシステム内で重要な役割を担う「Ogmios(オジモス)」に未解決課題が残っていることがあり、Input Outputのエンジニアを含むコミュニティチームが解決に向けたプルリクエスト(コード修正提案)作業を進めているといいます。

メインネット投票へ、PCM作業大詰め

PreProdでOgmios関連の調整が続くなか、開発陣はメインネット向けコストモデル更新作業も並行して進めており、ベンチマークデータ(性能測定の基準値)の公表後、来週中に提出日が告知される予定としています。

ハードフォークガバナンスアクションのメインネット提出は5月29日が目標とされていますが、この日程はテストネットの進捗とエコシステム全体の準備状況に依存すると説明されています。

こうした移行準備と並行しながら、ワーキンググループは週2回の定例会合を継続しており、ウォレット・ツール・サービス各事業者ごとの対応状況を確認しているとしています。

インフラ事業者には、ハードフォーク境界を越えて稼働可能な「Cardano-node v11.0.1」へのアップグレードが求められており、互換性のある「DB-Sync v13.7.0.5」もすでに全ネットワーク向けに利用可能になったといいます。

ファン・ロッセム氏の功績、V11に刻む

今回のV11ハードフォークに付けられた「Van Rossem」という名称は、2025年に逝去したマックス・ファン・ロッセム氏を追悼するためのものだと説明されています。

同氏はオランダコミュニティ代表のDRep(委任代表者・ADA保有者の投票権を委任して行使する代理人)として活動し、初の完全選挙制憲法委員会を実現した「憲法委員会選挙ワーキンググループ」の共同リーダーを務めた人物として知られています。

また、ブエノスアイレスで開催された憲法制定会議の代議員として、カルダノ憲法における第8条の盛り込みを推進した中心人物の1人でもありました。

さらに、ビヨンドMVG「ガバナンス白書」のフレームワーク構築でも中核的な役割を担っており、コミュニティが自らの将来像を可視化する基盤づくりに貢献したと評価されています。

ADA投資家、準備と投票結果を注視

カルダノでは、2025年1月に完全分散型ガバナンスへ移行するPlomin(プロミン)ハードフォークが完了しており、その後もオンチェーンガバナンスが段階的に強化されています。

今回のV11も、憲法委員会・DRep制度を活用したガバナンス投票プロセスを経て展開されており、コミュニティ主導による意思決定プロセスが、実際のネットワーク運営にも反映され始めています。

一方で、PreProdでのOgmios関連課題の解消が遅れれば、5月29日に設定されたメインネットのハードフォーク投票時期にも影響が及ぶ可能性があります。

Ogmios関連プルリクエストの統合状況やPreProd批准のタイミング、メインネット投票が予定通り実施されるかを巡り、ADA保有者やステークプール運営者の関心が集まっています。

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Source:Intersect公式X記事
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

仮想通貨ニュースメディア「BITTIMES(ビットタイムズ)」編集長。2016年にBITTIMESを創業し、暗号資産・ブロックチェーン・Web3領域の取材・執筆を10年近く継続。ビットコイン・イーサリアムをはじめとする主要銘柄の動向から、国内外の規制・税制・DeFi・NFTまで幅広くカバー。

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