ビットコインATMの数は、仮想通貨の価格の低下に関係なく現在も順調に増加し続けています。2018年7月の1ヶ月間では、132台が閉鎖されたものの、187台が新たに設置されたことによって、結果的には約1.6%の純増となっており、2018年末までには5,000台を超えると言われています。
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CoinATM Radarのデータによると、ビットコインATMの設置台数は2017年に1,000台から2,000台に増加しています。これは1年間の増加率が100%であることを表しており、2018年8月9日現在では、約75%ほど増えた3,519台が設置されています。
国別にみると世界の73カ国に設置されており、最も設置数が多いのは依然として米国となっており、2169台が設置されています。日本には11台が設置されており設置台数のランキングとしては19位に位置付けられています。設置台数が多いトップ10の国々は次の通りです。
アメリカ | 2169箇所 |
カナダ | 614箇所 |
イギリス | 172箇所 |
オーストリア | 153箇所 |
ロシア | 73箇所 |
スペイン | 62箇所 |
チェコ | 59箇所 |
オーストラリア | 52箇所 |
スロバキア | 32箇所 |
イタリア | 31箇所 |
対応している仮想通貨は、当然のことながらビットコイン(BTC)が最も多く、次に多いのはライトコイン(LTC)であり、その次にイーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)が続いています。
また、このデータでは購入と売却で手数料に違いがあることも記されています。
ビットコインATMでは、8.71%の平均手数料が必要であり、購入手数料の平均は9.75%、売却手数料の平均は6.38%となっています。
最後に、設置台数の多いビットコインATMメーカーは、Genesis Coinが最も多い1,166台となっており、その次にはGeneral Bytes、Lamassuなどが続いています。上位10位の製造メーカーは次の通りです。
Genesis Coin | 1166台 |
General Bytes | 925台 |
Lamassu | 391台 |
BitAccess | 210台 |
Coinsource | 195台 |
Covault | 119台 |
BitXatm | 70台 |
Coinme | 66台 |
Orderbob ATM | 46台 |
RusBit | 43台 |
世界で初めての仮想通貨ATMは、2013年にバンクーバーのコーヒーショップに設置されています。その後は順調に導入が進んでおり、現在では一日あたり約7台のビットコインATMが新設されています。CoinATM Radarによると、設置台数は2018年末までに5,000台を突破すると言われており、今後も急速に導入が進むことが予想されます。
最近では空港などにもビットコインATMが設置されているため、旅行先で使い残した法定通貨を仮想通貨に交換することもできるようになってきています。仮想通貨ATMの普及は、現在は使用しづらい状況にある仮想通貨の実用性を向上させ、市場の安定や一般社会への普及に大きく貢献することが期待されます。