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ビットコイン下落相場は今後も続く「回復するには時期尚早」Willy Woo

仮想通貨市場では現在「価格下落」の勢いが収まってきており、近日中には上向きの傾向が見られるのではないかと期待が高まっていますが、著名アナリストであるWilly Woo(ウィリー・ウー)氏は、現在の上昇は一時的なものであり、長期的には再び「弱気相場」に突入する可能性が高いと述べています。

Willy Woo(ウィリー・ウー)氏とは

Willy Woo(ウィリー・ウー)氏は、仮想通貨市場の分析を行っていることで知られる著名なアナリストです。Forbes、CoinDesk、BraveNewCoinといった有名なメディアでも定期的に記事を書いており、的確な予測を語ることでも知られています。

2018年5月時点では多くの著名投資家や専門家が「ビットコイン価格の上昇」を予想していましたが、ウー氏はその一方で「ビットコイン価格は6,000ドル(約65万円)を下回る」と予想しています。

自身が考案した仮想通貨の”実際の価値”を図る指標である「NVT(Network Value to Transactions Ratio)」などに基づいて相場を予測しているウー氏は、昨年11月に仮想通貨市場で続いている弱気相場が『2019年後半まで続く』とも語っていました。

ビットコイン価格は昨年末からやや回復傾向が続いており、この動きは今後も続く可能があるとの見方も見られ始めていますが、ウー氏は依然として『下落相場が続く』と予想しています。

上昇するには「ボリューム不足」

2018年末にビットコインの出来高が増加したことによって、弱気相場が早い段階で終了する可能性があると期待が高まっていましたが、ウー氏はそのような動きは『実際にはボラティリティの副作用だった』と述べています。

同氏はビットコイン価格が6,000ドル(約65万円)から3,000ドル(約32.5万円)にまで下落したことによって膨大な取引量が記録されたものの、その取引量が継続して増加することはなく一時的なものであったことを指摘しています。

ウー氏は、今回の上昇幅は限られており、弱気トレンドはそのままであるため長期的には下落が続くことになると述べており「上昇を続けるためにはボリュームが少なすぎる」と説明しています。

独自に考案した指標に基づいて「ビットコインの現在価格は実際の価値よりも高く設定されている」と判断している同氏は、『短期的に価格が跳ね上がることはあり得るが、200日変動平均線を超えることはない』としており、『下落相場から抜け出すには時期尚早である』と述べています。

2019年「価格低迷」を予想|中国のアナリストたち

下落相場が今後も継続すると語っているのはウー氏だけではありません。中国のアナリストであるXiao Lei(シャオ・レイ)氏は、2017年に記録した20倍もの価格上昇は、当然持続するようなものではないと語っており、『2019年はビットコインが適正価格を探す1年になる』と述べています。

また、Huang Liang(ファン・リャン)と名乗っている匿名の仮想通貨アナリストは『仮想通貨市場は取引主導の”ゼロサムゲーム(*1)”だ』と述べており、高値を維持するためには新規参入者が必要だと説明しています。

(*1)ゼロサムゲーム:参加者全員の得点の合計が常にゼロになる得点方式のゲーム。片方が得点するともう片方が失点するため、全部の持ち点の和が必ずゼロになるというゲーム理論

同氏は、仮想通貨取引で利益を上げるためには自分が購入した金額よりも高値でコインを購入する人を見つける必要があることを理由に『新規参入者が必要である』と述べており、2017年の価格高騰は、ブロックチェーンスマートコントラクトICOといった新しい概念が注目を集めて多くの人々が市場に参入したことによってもたらされたと説明しています。

彼らは、価格がさらに大幅に下落するとは予想していないものの、2017年末のような価格高騰が起きる可能性は極めて低いと考えています。

ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格|2019年1月7日

ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、過去30日間で見ると「12.3%」上昇していますが、過去2ヶ月間のチャートで見ると横ばいの状態となっています。

2019年1月7日時点では上昇傾向が続いており「1BTC=437,579円」となっているため、最近の高値である「47万円」のラインを抜けることができるかどうかにも注目です。

2018年12月8日〜2019年1月7日 BTCのチャート(引用:coingecko.com)