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「1BTC=220万円」に回復する日|ビットコイン最高値更新ポイントをアナリストが分析


仮想通貨業界では、数ヶ月前まではビットコイン価格の底値はいくらなのか?ということに注目が集まっていましたが、昨年12月に36万円近くまで価格が下落して以降は徐々に回復しつつあるため、今後への期待感も高まっています。米国の経済メディア「MarketWatch」によって報告された、カナダ投資会社のアナリストによる分析では『現在のビットコイン(BTC)は”ほぼ底値”であり、近いうちに「2021年の最高値更新」に向けて回復を始める』とされています。

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ビットコイン(BTC)最高値更新は2年後?

ビットコイン(BTC)の価格は過去3ヶ月間に渡って40万前後の推移を続けており、数ヶ月前まで多くの場面で語られていた「ビットコインは20万円台まで下落する」といった意見はあまりみられなくなってきました。

先月末には一時的に46万円近くまで価格が上昇したため、「再び大幅な価格上昇が始まるのではないか」との期待も高まっていましたが、その後わずか30分間で40万円近くまで価格が下落したため、現在もビットコインは40万円前後での推移を続けています。

ビットコインの底値に関しては依然として意見が分かれているものの、仮想通貨市場の分析を行っているカナダの投資会社「Canaccord Genuity Capital Markets」の分析チームは「ビットコインはすでにほぼ底値に達している」と考えており、これから徐々に価格回復を続けることによって、2021年3月頃には過去最高値である2万ドル(約220万円)にまで回復すると予想しています。

「4年周期」を繰り返すビットコイン

「Canaccord Genuity Capital Markets」のアナリストたちは「2011年〜2015年にかけての4年間」と「2015年〜2019年の4年間」のチャートに著しい類似点があることを指摘し、ビットコインが4年周期で同じ動きを繰り返していることを報告しています。

ビットコインが4年周期の動きを繰り返していると仮定して分析を行った「Canaccord Genuity Capital Markets」のMichael Graham(マイケル・グラハム)氏とScott Suh(スコット・スー)氏は、もしビットコインがこれまでと同様の動きを見せるのであれば、今後は過去最高値である2万ドル(220万円)向かって徐々に回復し、2019年3月には再び過去最高値に達することになると語っています。

今後、ビットコインが2011年から2017年までの動きと同じ傾向を辿るのであれば、現在のビットコインは”ほぼ底値”であり、間もなく過去最高値である2万ドルに向かって回復を始め、2021年3月にはその水準に達することになるでしょう。

(画像:Canaccord Genuity Capital Markets)

「半減期」との関連性

ビットコインが4年周期で動いている可能性を示すのは、チャートのパターンだけではありません。ビットコインのマイニングによって得られる報酬は「4年毎」に半減しています。この半減期がビットコイン価格上昇の重要なきっかけになると考えている人は多く、最近では「2020年5月に訪れる半減期に向けてビットコイン価格はこれから徐々に回復していく」といった予想も語られています。

また中国では、BTC価格の低下によって一時的に稼働が停止されていた「100万台のマイニングマシン」が半減期に向けて再び稼働を始めているとも報告されており、この報道でもこれから徐々にBTC価格が回復する可能性があることが示唆されています。

ビットコインの半減期は次の重要なポイントとして注目を集めていますが、「Canaccord Genuity Capital Markets」のアナリストたちは、今回はこれまでとは少し違った動きになる可能性があることも語っており、今回のサイクルではビットコイン価格の回復を促進する複数の要因が存在していることを語っています。

BTC価格回復を促進する「3つの要因」

「BTC価格回復を促進する3つの要因」としては、半減期の他に機関投資家の参入を促進すると考えられている大手企業による「カストディサービスの開始」や、ビットコインに潜んでいたこれまでの多くの問題を解決することができると期待が高まっている「Lightning Network(ライトニングネットワーク)」の普及などがあげられています。

これらの要因に関しては以前から期待が高まっているものの、機関投資家の参入につながると期待されている複数の要因は延期が続いていることもあり、具体的にいつ頃開始されることになるかは、はっきりとしていません。しかし、ライトニング・ネットワークに関しては順調に普及が進んできているため、今後も順調にビットコインの成長を後押していくと考えられます。

「半減期・カストディ・Lightning Network」という3つの要素がビットコイン価格をいつ頃、どれくらいの規模で上昇させることになるのかに関しては、今のところわからないものの、仮想通貨業界で「ビットコイン価格はすでに底打ちしている」との考えが強まってきていることは確かであると言えるでしょう。

2019年3月5日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格

ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、先日4日に41,500円近くまで下落しましたが、その後はやや回復しており、2019年3月5日時点では「1BTC=423,662円」で取引されています。

2018年12月5日〜2019年3月5日 BTCのチャート(引用:coingecko.com)