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牛乳・乳製品の「生産・流通情報」をブロックチェーン管理|フランス小売大手Carrefour


フランスの大手小売業者であるCarrefour(カルフール)は、牛乳や乳製品のサプライチェーン管理にブロックチェーン技術を活用し、消費者が商品の生産地情報や流通プロセスをスマートフォンで簡単に確認することができるようにすることを発表しました。

こちらから読む:商品情報を誰でも確認できる「ブロックチェーン」の仕組み

Carrefour(カルフール)は、ブロックチェーン技術で製品情報を管理することによって品質が保証されたブランドである「カルフール・クオリティー・ライン(Carrefour Quality Line/CQL)」を牛乳や乳製品に適用し、徐々に販売していくことを2019年3月1日に発表しました。

CQLブランドの製品には「QRコード」がプリントされているため、消費者はスマートフォンでコードをスキャンすることによって対象商品の生産者情報や流通プロセスなどといった様々な情報を確認することができます。

このCQLブランドの牛乳は、GMO(遺伝子組み換え作物)を含んでいない飼料で飼育された牛から生産されたものであると説明されており、「QRコード」をスキャンすると「牛乳を集めた酪農家のGPS座標」や「牛の飼料に関する情報」「牛乳をいつ集めたのか」「どこで梱包されたのか」といった様々な情報を確認することができるとされています。

カルフールは昨年、IBMが提供するブロックチェーン技術を活用した食品追跡プラットフォーム「Food Trust(フード・トラスト)」を導入しており、11月には鶏肉製品の情報を確認できるサービスを開始しています。

食品の安全性が求められている現代社会では、ブロックチェーン技術で商品の情報を管理することによって、安全性を保証する動きが加速しています。カルフールの「CQLブランド」ようにブロックチェーンで保証された食品の需要は今後も高まっていくことが予想されます。


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