
IBMのブロックチェーン技術で「鶏肉ブランド」の安全保証|フランス小売大手カルフール
フランスの大手小売業者である「Carrefour(カルフール)」は、取り扱う鶏肉ブランドの透明性を高め、顧客が食品の情報を簡単に確認できるようにするために「IBM」が提供するブロックチェーン食品追跡プラットフォーム「Food Trust(フード・トラスト)」を導入しています。
こちらから読む:Carrefourが導入を開始する「IBM Food Trust」とは
鶏肉サプライチェーンに「透明性と信頼」を
IBMが開発したブロックチェーン食品追跡プラットフォーム「Food Trust」は、Carrefour(カルフール)が取り扱っている化学物質を使用せずに飼育された「camperoチキン」というブランド製品に適用されます。
同社はプレスリリースの中で、『生産、加工、流通のすべての段階で商品を追跡することを可能にし、食品の安全性を最高水準にまで引き上げることができるこれらの保管方法と情報伝達技術のパイオニアになる』と述べています。
ブロックチェーンを活用した追跡システムが使用されている食品は「Calidad y Origen(品質と原産地)」というブランド名がつけられており、消費者が食品の安全性、信頼性、健康保証を簡単に確認できるようになっています。
今回この技術が導入されることになった鶏肉ブランドのパッケージには「QRコード」が印刷されているため、消費者はこのコードをスマートフォンで読み取ることによって
・鶏の誕生日
・繁殖方法
・養殖場の位置
・鶏に与えられた食品
・梱包プロセス
・Carrefourの店舗に到達するまでの経路
といった様々な情報を確認することができます。
今後は「Calidad y Origen」ブランドをその他の食品にも適用していくことが予定されているため、Carrefourのブロックチェーンへの取り組みは今後数カ月間に渡って続けられていく予定だと説明されています。
安全な食品を実現する「ブロックチェーン技術」
ブロックチェーン技術を用いて食品の安全性を保証する取り組みは世界各国で開始され始めています。IBMの技術はその他の大手スーパーマーケットチェーンでも既に導入されており、世界最大の小売業者である「Walmart(ウォルマート)」は「Food Trust」を用いて店頭で販売するレタスなどの食品情報を確認できるようにするためのテストを開始しています。
また、韓国政府は消費者に食品の情報を提供するためにブロックチェーン技術を用いて牛肉のサプライチェーンを追跡することを2018年11月21日に発表しています。このプロジェクトも現在テスト中となっており、2019年1月には正式にプロジェクトが開始される予定となっています。
食品の安全性に関する問題が数多く指摘されている今の世の中で、ブロックチェーン技術はそれらの問題を解決することができる有効な手段として期待が高まっており、世界各地で続々と活用に向けた取り組みが進められています。
ブロックチェーンを食品に活用するプロジェクトはこちら

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