スイスの大手オンライン小売業者である「Digitec Galaxus」は、利用可能な支払い方法の一つとして「仮想通貨」を新しく追加したことを発表しました。同社は主要な暗号資産10銘柄を決済手段として追加しており、価格変動を気にせずに支払いを行うことができるシステムも採用しています。
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XRPやTRXなど主要な仮想通貨「10銘柄」に対応
スイスのネット通販大手として知られる「Digitec Galaxus」は、2019年3月19日に合計10種類の仮想通貨を決済手段として受け入れることを発表しました。同社は、270万点以上の商品を取り扱っており、「スイスのAmazon」と呼ばれるほど多くの商品と顧客を有しています。
利用可能な仮想通貨は、
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・ライトコイン(Litecoin/LTC)
・リップル(Ripple/XRP)
・トロン(Tron/TRX)
・ネオ(Neo/NEO)
・ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
・ビットコインSV(BitcoinSV/BSV)
・オミセゴー(OmiseGo/OMG)
・バイナンスコイン(BinanceCoin/BNB)
となっており、200スイスフラン(約2万2,000円)以上の支払いを行う場合にのみ仮想通貨を使用することができると伝えられています。
価格変動の心配も必要なし
「Digitec Galaxus」は、スイスのオンライン決済企業である「Datatrans AG」と、デンマークの仮想通貨決済プロバイダである「Coinify」と協力して仮想通貨決済を導入しているため、仮想通貨決済の利用者は「Coinify」への手数料「1.5%」を支払う必要があります。
追加の手数料が必要にはなるものの、両社との提携によって「利用する仮想通貨を選択する際に”15分間に渡って両替レートが変化しない”システム」が採用されているため、価格変動の心配をせずに仮想通貨で支払いを行うことができるようになっています。
Digitec Galaxusの共同設立者兼CIOであるOliver Herren(オリバー・ヘレン)氏は、公式発表の中で『仮想通貨は魅力的な存在であり、eコマース(電子商取引)において重要な決済手段となる可能性が高い』と語っており、これらの技術に貢献したいとの考えを語っています。
スイスはキャッシュレス化が特に進んでいる国としても知られており、仮想通貨やブロックチェーン技術の導入も進んでいます。「Digitec Galaxus」で仮想通貨が利用できるようになったことによって、同国ではさらに仮想通貨の普及が進むと予想されます。
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