ビットコイン急落で一時「100万円割れ」専門家・アナリストの見解は?

by BITTIMES

ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は本日29日の午前3時頃から下落傾向が続いており、16時30分頃には一時的に100万円のラインを下回りました。その後は再び100万円台まで回復したものの、それほど大きな上昇は見られておらず、著名なアナリスト達も短期的には慎重な姿勢を見せています。

こちらから読む:BTCの先駆者が大統領選出馬を検討「ビットコイン」関連ニュース

下落続くビットコイン「一時的に100万円割れ」

ビットコイン(BTC)の価格は本日29日の午前3時頃に109万円から103万円付近まで下落して以降は横ばいの状態が続いていましたが、その後は徐々に下落し、16時30分頃には一時的に100万円のラインを下回りました。

2019年8月24日〜2019年8月29日 BTC/JPYの15分足チャート(画像:bitbank)2019年8月24日〜2019年8月29日 BTC/JPYの15分足チャート(画像:bitbank)

その後は一度反発し、100万円台まで回復したものの、今のところ大きな上昇は見られておらず、記事執筆時点では「1BTC=1,008,881円」で取引されています。

Bitcoin (BTC)
12,385,588 JPY (-0.73%)
82,783.34 USD
RANK

1
MARKET CAP

¥245.71 T JPY
VOLUME

¥3.72 T JPY

著名アナリストも下落を警戒

夜中に見られた約6万円の急落時には、100倍のレバレッジ取引ができることでも知られる仮想通貨取引所「BitMEX(ビットメックス)」で1.5億ドル(160億円相当)のロングポジションがロスカットされたことが報告されています。

また複数のアナリスト達は、米国時間で金曜日が期日となっている「シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)」のビットコイン先物が下落をもたらす可能性があると指摘しています。CME先物の影響に関しては議論が買わされているものの、多くのアナリストは慎重な姿勢を見せており、仮想通貨業界で有名なアナリストであるDonAlt氏も『前回は9,500ドル(約100万円)で買いに入ったが、今回は買わない』と語っています。

このまま下落傾向が続くのであれば、95万円付近が次の重要なサポートラインになると予想されますが、下落を予想している専門家達は「ビットコインは80万円付近まで下落する可能性がある」と語っています。80万円までビットコインが下落した場合には、日足で200日移動平均線(MA200)に接触することになるため、大量の買い注文が入る可能性もあると考えられます。

ノボグラッツ氏は「強気姿勢」を維持

ビットコイン価格の短期的な動きに関しては、さらなる下落を予想する意見が多く見られているものの、ビットコイン強気派として知られるMichael Novogratz(マイケル・ノヴォグラッツ)氏は依然として強気な姿勢を維持しています。

ビットコインの急落が始まる数時間前に「Bloomberg TV」に出演したノボグラッツ氏は『ビットコイン価格は今年3,500ドル(約37万円)まで下落したものの、現在は10,200ドル(約108万円)となっているため、まだ200%もプラスの状態だ』と語り、現在の下落は上昇が続いた後の単なる保合いであると説明しています。

以前から"機関投資家の参入がビットコインに強気相場をもたらす"と語っている同氏は「最近の価格下落によって機関投資家の参入にも悪影響が出るのではないか?」という質問に対して『機関投資家の人々は15日ほどの値動きで物事を決定しない』と説明し、機関投資家はゆっくりと着実に参入してくるとの考えを語っています。

長期的な計画に基づいて決定を下している機関投資家はカストディサービスがあり、顧客の需要が確実に存在していることを認識しています。彼らはゆっくりと着実に参入してくるでしょう。

ノボグラッツ氏を含む多くの専門家が"機関投資家参入の重要なきっかけになる"と考えているBakkt(バックト)は、9月23日にビットコイン先物取引を開始する予定であることを発表しており、本日29日には「9月6日からカストディサービスを開始する」ということを発表しています。

長い間待ち望まれていた「Bakktのビットコイン先物取引開始」まで残り1ヶ月を切っているため、強気姿勢を維持している投資家の人々は現在の下落相場の中で"買い"のタイミングを見計らっているようです。

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