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半導体大手AMD:ブロックチェーンゲーム業界団体「Blockchain Game Alliance」に参加


米国の大手半導体メーカーである「Advanced Micro Devices(AMD)」は、2019年12月13日にブロックチェーンゲーム業界の標準規格構築などに取り組んでいる業界団体「Blockchain Game Alliance(BGA)」に参加し、「Robot Cache」及び「ウルトラ(Ultra/UOS)」と提携を結んだことを発表しました。

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大手ハードウェアメーカーとして「BGA」に初参加

アドバンスド・マイクロ・デバイシズ(Advanced Micro Devices/AMD)は、ビジネスおよび消費者市場向けのコンピュータープロセッサおよび関連技術を開発している米国の大手半導体メーカーであり、イーサリアム(ETH)のマイニングリグを開発していることでも知られています。

AMDが参加することを発表した「ブロックチェーン・ゲーム・アライアンス(Blockchain Game Alliance/BGA)」は、ブロックチェーンゲーム業界で共通の基準を作成し、知識を共有する場を作ることによって、業界全体での共同作業や研究開発を促進することを目指している組織であり、「Ubisoft」のようなゲーム業界の大手企業なども参加しています。

公式発表によると、AMDは「Blockchain Game Alliance」に参加した最初の大手ハードウェアメーカーであるとされているため、今回「AMD」が参加したことによって組織の影響力はさらに高まることになると予想されます。

AMDは今回の参加を通じて「ゲームの作成・公開・購入・プレイ方法を変える可能性のある次世代型のブロックチェーンゲームプラットフォーム向けに、効率的で高性能なコンピューティングテクノロジーを提供する予定だ」と説明しています。

「Robot Cache」や「Ultra/UOS」との提携も

AMDは今回の発表に伴い、今年6月にオンラインゲームマーケットプレイスを立ち上げた主要なブロックチェーンテクノロジープロバイダーである「Robot Cache」や、今後数ヶ月でオンラインゲームマーケットプレイスを立ち上げる予定である「ウルトラ(Ultra/UOS)」と提携を結んだことも発表しています。

「Robot Cache」は、プラットフォームを強化するバックエンドサーバーで安全で高性能な「AMD EPYC™プロセッサ」を使用し、「ULTRA」はブロックチェーンに「AMD EPYC™プロセッサ」を使用してブロックの生成を促進すると説明されています。

これら2つのオンラインゲームマーケットプレイスは、最適な暗号計算パフォーマンスを提供するように設計されている「AMD Ryzen™プロセッサー」と「AMD Radeon™グラフィックスカード」を用いて、ゲーマーにゲームを購入・販売・共有する新しい機会を提供し、パブリッシャーに効率的な新しい流通チャネルを提供するとのことです。

急速に拡大する「Blockchain Game Alliance」

Blockchain Game Alliance(BGA)は、結成から1年ほどしか経っていないにも関わらず急速にその規模を拡大しており、記事執筆時点では以下のような数多くの企業・プロジェクトが参加しています。

ブロックチェーンゲームは、ゲーム内で使用するアイテムやキャラクターなどを「実際に価値のある資産」として保有することができることなどで注目を集めており、世界中で人気が高まってきていますが、現時点ではそれらのブロックチェーンゲームはそれぞれが独立して運営されており、ゲーム内で使用する通貨も独立したものになっているケースが多いため、「異なるゲーム間での価値の移動」などといったブロックチェーン技術の利点は活かしきれていない現実があります。

「Blockchain Game Alliance」の規模がさらに拡大し、業界全体での協力関係が強まれば、運営会社が異なるゲームにも相互運用性を持たせることができるようになり、ブロックチェーンゲームの可能性が大幅に広がることになると期待されます。

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