トルコの「Takasbank(タカスバンク)」は、2019年12月30日に金(ゴールド)担保型のデジタル通貨「BiGA-Dijital Altın(BiGA-デジタルゴールド)」を発行・償還・送金するためのブロックチェーン送金システムを稼働させたことを発表しました。
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金(ゴールド)の転送を迅速に処理
Takasbank(タカスバンク)は、2020年12月30日に物理的な金(ゴールド)に裏付けられたデジタル資産「BiGA-Dijital Altın(BiGA-デジタルゴールド)」を発行・償還・送金するためのブロックチェーン送金システムを稼働させたことを発表しました。
イスタンブール取引所の子会社であるタカスバンクは、トルコで証券決済の中央清算機関(クリアリングハウス)を担っている銀行でもあり、近年世界中で注目されているブロックチェーン技術を用いたサービスの開発に取り組んでいます。
今回発表されたデジタル資産転送プラットフォームにもブロックチェーン技術が活用されており、発行されるデジタル資産はイスタンブール取引所で保管されている1グラムの金と引き換えに発行される仕組みとなっています。タカスバンクは、金をブロックチェーンでデジタル化することによって、金の価値を迅速に転送することができると説明しています。
この転送システムは現時点で「デジタル資産の発行・償還・送金」という3つの機能を搭載していますが、今後は「統合・調整・監視・レポート」などの追加機能も提供されるとのことです。
今回発表された「BiGAデジタルゴールド」のプロジェクトには、
・ズィラート銀行
・バキフラール銀行
・ガランティ銀行
・アルバラカ=トルコ銀行
などといった複数の大手金融機関が参加しています。これらの銀行は独自のシステムで「タカスバンク」のプラットフォームを通じてサービスを提供していくとのことです。
ブロックチェーン技術やデジタル通貨を用いて金を取引するサービスはこれまでにも複数立ち上げられていますが、今回発表されたプラットフォームは”既存の規制に完全に順守している”という点でその他のプロジェクトとの間に違いがあると説明されています。