高級時計メーカー「Ulysse Nardin」ブロックチェーン保証書を導入
フランス・パリを本拠地とするコングロマリット「Kering(ケリング)」の傘下に属している高級時計メーカー「Ulysse Nardin(ユリス・ナルダン)」は、同社の正規販売店で販売する全ての時計が"ビットコイン(Bitcoin/BTC)のブロックチェーン上に記録された保証証明書"を通じて正規品であることを確認できるようになったことを発表しました。
こちらから読む:2020年、最も注目すべき技術スキル「ブロックチェーン」関連ニュース
BTCブロックチェーン上で「デジタル保証書」を発行
Ulysse Nardin(ユリス・ナルダン)は、同社が正規販売店で販売している全ての時計に「ビットコインのブロックチェーン上に記録された保証証明書」が付属するようになったことを発表しました。これにより購入者の人々は、改ざん不可能なビットコインブロックチェーンを通じて、自分が所有している時計が本物であることを証明することができるようになります。
Kering(ケリング)と共同開発して導入されたこの新しいシステムは、実際には2019年11月からユリス・ナルダンの正規販売店で販売されている全ての時計に導入されており、時計の購入者がユーザー登録を完了すると「ブロックチェーンを活用した正規品の不正開封防止のブランドのデジタルサイン付き保証書」がEメールで送付されるようになっています。
ユリス・ナルダンは"ビットコインのブロックチェーンの採用した理由"として「誕生してからの年数が長いこと」や「システムが堅牢であること」などを挙げています。
保証書内容はスマートフォンで簡単確認
同社が発行する新しい保証書には「シリアル番号・モデル・保証情報」などといった、時計に関するあらゆる情報が記録されており、ユーザーはスマートフォンなどを通じてそれらの情報を簡単に確認することができるようになっています。これによって同社製品の偽造品が流通するのを防止することができると期待されます。
ブロックチェーン技術を活用すれば、商品が本物であることを確実に証明することができるようになり、それらのシステムは世界中で簡単に利用することができるため、高級品を扱うブランドなどでは特に積極的にこれらの技術が活用され始めています。
このような取り組みが世界的に進められることによって、世界的に重要な問題となっている"偽造品問題"は徐々に解決に向かうことになると予想されます。
こちらの記事も合わせてどうぞ
ビットコイン(BTC)などの購入は豊富な仮想通貨を取り扱っている仮想通貨取引所Coincheckからどうぞ。