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バハマ:中央銀行デジタル通貨「2020年後半」に公開か


カリブ海に浮かぶ島国バハマが、同国の法定通貨バハマドル(BSD)に連動した中央銀行デジタル通貨(CBDC)を2020年後半に導入する予定であることが現地メディア「The Tribune」の報道で明らかになりました。

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デジタルバハマドル「2020年内」にも導入へ

バハマは以前から中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行に向けた取り組みを進めており、昨年末にはバハマドル(BSD)に連動した独自デジタル通貨のテストプロジェクトである「Project Sand Dollar」を立ち上げたことが報告されていました。

このプロジェクトは、バハマ国内の決済システムを効率化し、マネーロンダリングやテロ資金供与などの違法行為に対処することなどを目的としたものであり、ハリケーンなどの自然災害が発生した場合に金融システムを素早く復旧させることにも役立つと期待されています。

「The Tribune」の報道によると、バハマ中央銀行のJohn Rolle(ジョン・ロール)総裁はデジタルバハマドルが2020年後半に全ての島々で導入されることを明かしたと伝えられています。

昨年末の発表では、CBDCをテストする最初の島として”アバコ諸島”が挙げられていましたが「アバコ諸島は全ての銀行が拠点を持っており、金融包摂や金融へのアクセスが厳しいというわけではない」ということを考慮した上で”エグズーマ島”で実験を開始することになったとも報告されています。

現在バハマ中央銀行は、エグズーマ島でのテストに参加する1,200人の登録作業を進めているとのことで、テストへの参加に関心を示している人々はさらに2,000人ほど存在すると説明されています。

あくまでも「法定通貨のデジタル版」だと強調

John Rolle(ジョン・ロール)総裁は、現在テストが進められているCBDCが「バハマドルをデジタル化したものであり、バハマドルと同じ通貨である」ということを強調しています。同氏はこのデジタル通貨が法律面でも価値の面でもこれまで使用されてきたバハマドルと同様のものであり、”異なる通貨ではない”と説明しています。

私たちは”通貨をデジタルで表現する方法”を模索しています。”異なる通貨”ではなく”同じ通貨”です。異なる法律が適用されるわけではなく、価値の面でも異なるわけではありません。サンド・ドルをバハマドルと異なる価格に設定することはできません。

バハマのCBDCである「サンド・ドル」は2020年後半までに導入することが計画されていますが、その一方ではインフラや法律の整備・セキュリティ対策などの課題があることなども報告されており、これらのことを理由に『2020年後半まではエグズーマ島以外の地域に導入することはできないだろう』とも説明されています。

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