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伝説の投資家バフェット氏「仮想通貨は保有していない」と強調|批判的意見変わらず


伝説の投資家として知られる億万長者のWarren Buffett(ウォーレン・バフェット)氏は2020年2月24日に「CNBC」の番組に出演した際に仮想通貨に対する自身の考えを改めて語り『仮想通貨は無価値である』という否定的な意見を繰り返しました。同氏は先月行われたJustin Sun(ジャスティン・サン)氏との食事会でBTCとTRXを受け取ったと報告されていましたが、今回のインタビューではこのことも否定されており『どんな仮想通貨も保有していないし、保有することは一生ない』と説明されています。

こちらから読む:トロンCEOとバフェット氏の「食事会」が実現

仮想通貨に対する「否定的な考え」変わらず

Warren Buffett(ウォーレン・バフェット)氏は2020年1月にトロン(Tron/TRX)のCEOであるJustin Sun(ジャスティン・サン)氏らと食事会を行い、仮想通貨・ブロックチェーン・ビジネス・日常生活などといった幅広い内容について話をしていました。

仮想通貨業界ではこの食事会によって仮想通貨に否定的だったバフェット氏の考えが変わることが期待されていましたが、バフェット氏は「CNBC」の番組に出演した際に”仮想通貨に対する考え方が変わっていないこと”を明かしており『ビットコインができる唯一の経済的貢献は”違法な資金移動を”容易にすることによってスーツケースの需要を減らすこと”くらいだ』と語っています。


ウォーレン・バフェット氏は「ビットコインができる経済的貢献は”違法な資金移動を容易にすることによってスーツケースの需要を減らすこと”くらいだ」と述べています。

仮想通貨は無価値であり、何も生産しない

バフェット氏はジャスティン・サン氏らとの食事会については『良い時間だった』と述べているものの、仮想通貨に関しては以前と同じ考え方を語っており、『ジャスティン・サン氏との食事会によって仮想通貨に対する考えは変わりましたか?』という質問に対して、仮想通貨に対する否定的な考えは変わっておらず、依然として仮想通貨は無価値だと考えていることを明かしています。

食事をした3時間半はとても良い時間でした。全体的にフレンドリーな雰囲気でアイデアの交換なども行いました。ですが仮想通貨に関しては「基本的に価値がなく、何も生産しない」と考えています。

仮想通貨に望める事といえば、後から他の誰かが来てあなたよりも多くの金額を支払ってくれる事くらいです。しかし次はその人が問題を抱えることになります。価値の観点から言うと”ゼロ”です。

仮想通貨に対する意見は変わらなかったものの、バフェット氏は今回の食事会のために457万ドル(約5億円)もの金額を支払ったジャスティン・サン氏に感謝していることも語っており、「今回支払われたお金によって慈善団体が大量の夕食と寝床を購入することができる」と説明しています。

バフェット氏が定期的に開催しているこの食事会のために支払われたお金は、全てアメリカ・サンフランシスコを拠点に貧困や不平等と戦う慈善事業団体「GLIDE財団」に寄付されています。

「ビットコインは保有していない」と強調

ジャスティン・サン氏は、今回の食事会を通じてバフェット氏に「1BTC」と「1,930,830TRX」が保管されたSAMSUNG(サムスン)製のスマートフォン「Galaxy Fold」をプレゼントしたと報告していましたが、今回のインタビューで『ビットコイン保有者になった気持ちは?』と質問を受けたバフェット氏は『ビットコインは全く持っていない。どんな仮想通貨も保有していないし、保有することは一生ない。』と回答しています。

この件についてはジャスティン・サン氏も本日25日のツイートで『バフェット氏のBTC・TRXはそのままの状態で保管されている』と報告しており、それぞれのウォレットアドレスも公開しています。

ウォレット情報を確認したところ送金履歴は残されていなかったため、バフェット氏は受け取った仮想通貨をそのままにしていると考えられますが、これらのウォレットには食事会後に別のウォレットから仮想通貨が複数回に渡って送金されているため、保管されている仮想通貨の数量は現在やや増加しています。

仮想通貨は透明性が高く、世界中で迅速に送金することができるなどの利点を有していますが、バフェット氏が仮想通貨を自分から購入することは今後もないようです。

>>「公開されているBTCウォレットアドレス」はこちら
>>「公開されているTRXウォレットアドレス」はこちら