投資の神様、ウォーレン・バフェットが「ビットコイン(BTC)を購入しない理由」

by BITTIMES   

ビットコイン(Bitcoin/BTC)は2009年に使用され始めて以降、順調にその価値を高め続けており、将来的には「金を超える存在になる」とも言われています。しかし、史上最大の投資家として知られるWarren Buffett(ウォーレン・バフェット)氏は、ビットコインと金のどちらに対しても否定的な見方を示しています。ではなぜバフェット氏はこれらの資産に投資を行わないのでしょうか?

こちらから読む:価格急落で弱気派が増加?「ビットコイン」関連ニュース

ビットコインと金は「非生産的資産」

世界最大の投資持株会社である「Berkshire Hathaway(バークシャー・ハサウェイ)」の筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務めるWarren Buffett(ウォーレン・バフェット)氏は、史上最大の投資家の一人として世界中で知られています。その一方で同氏は、ビットコイン(BTC)や金(ゴールド)などに投資していないことでも知られており、ビットコインを「殺鼠剤の二乗」と表現したことも有名です。ではなぜバフェット氏はこれらの資産に投資を行わないのでしょう?

バフェット氏の投資会社である「バークシャー・ハサウェイ」は、"生産的な資産"に焦点を当てています。この「生産的資産」は時間の経過とともに成長するものであり、新しいサービスや商品を生み出すことによってその価値を高めています。

しかしバフェット氏の考えでは、ビットコインと金はどちらも「非生産的資産」に該当します。これらの資産は実際には何も生産していないため、誰かが「自分が購入した金額よりもさらに高い金額で売却したい」と思うことによって価格が上昇していきます。

同氏はビットコインを嫌っている人物として広く認識されていますが、正確に言えば「非生産的に資産が嫌い」ということになります。バフェット氏は、人々が金を買うのは「紙幣が価値を失うことを恐れているから」であり、そのような恐怖心が強い人はより多くの金を購入するため、それによって価格が引きあがると説明しています。

「ビットコイン価格上昇の仕組み」と「大バカ理論」

バフェット氏は、ビットコインと金を説明する際に「大バカ理論」という考え方を用いて説明を行なっています。この理論は「最初にビットコインを購入した人が自分よりも馬鹿な人に自分のビットコインを高値で売りつけ、それが連鎖することによって価格が上昇していく」というものです。

一度価格が上昇し始めると基本的には多くの人々がビットコインを購入し始めるため、この連鎖はさらに激しさを増し、価格は急速に高まっていきます。しかし、一定の金額まで価格が上昇した後は、安値で大量にBTCを購入していた人々が売りぬけることになるため、最終的にBTC価格は下落することになります。

早い段階でビットコインを購入していた人々は高値で売却することによって利益を得ることができるものの、その人達からビットコインを購入した人々はその分の損失を被ることになります。2017年末のBTC価格高騰の例でいうと、2017年の初め頃に10万円前後で1BTCを購入した人々は、2017年末に220万円でその1BTCを売却することができますが、その裏には220万円で購入した1BTCが現在60万円になっている人がいるということです。

これらの価格上昇は「ビットコインは持っていれば価格が上がる」という投機的な考え方が蔓延することによって起きることが多いため、このような考え方は「大バカ」であるとみなされています。

また、ビットコインはマイニング(採掘)が続けられることによって徐々に流通量が増加していくことになるため、一種の"インフレ"であるとも言われています。総発行枚数は2,100万に固定されているため、最終的にビットコインの発行は終わることになりますが、発行が終われば価格は上向きに上昇を続けるだけです。

最終的にビットコインは価格の均衡を維持し続けるために常に上昇しなければなりません。これはウォーレン・バフェット氏がビットコインを嫌う側面でもあります。

ウォーレン・バフェット氏にとって「最良の選択」

結論としては、バフェット氏にとって「交換の媒体が何であるか?」はあまり重要ではありません。しかし、人々が現金の代わりにビットコインを使用し始めたとしても、それらの人々はBTCを使用して「美味しい食べ物」や「機能性の高い商品・サービス」を購入することでしょう。つまり、結果的に人々が企業の商品を支持し続けるのであれば、"それらの商品を生み出している企業に投資する方が良い"ということです。

将来的にビットコインが"通貨"として現在主流の法定通貨を超えることになるかどうかは不明であるものの、現時点での時価総額は法定通貨の方がビットコインよりも遥かに大きく、一般的に使用されているのも法定通貨です。バフェット氏はすでに十分な量のお金を持っており、ピラミッドの頂点に君臨しているため、新たな革命も必要としていません。

そのため、現在も様々な場所やお店で使用できる法定通貨を所有して、創造的なプロジェクトに取り組んでいる株に投資することは、少なくともバフェット氏にとっては最良の選択肢であると言えるでしょう。

ビットコイン(BTC)などの購入は豊富な仮想通貨を取り扱っている仮想通貨取引所Coincheckからどうぞ。

仮想通貨取引所Coincheckの画像 仮想通貨取引所Coincheckの登録ページはこちら

仮想通貨ニュース|新着

米国上院議員、トランプ大統領のWLFIやUSD1に懸念表明|規制当局に対応求めるNEW

米国上院議員、トランプ大統領のWLFIやUSD1に懸念表明|規制当局に対応求める

「政府での技術採用=投機とは異なる長期保有」カルダノ創設者が仮想通貨準備金にコメントNEW

「政府での技術採用=投機とは異なる長期保有」カルダノ創設者が仮想通貨準備金にコメント

米FDIC、事前承認なしでの銀行の仮想通貨取引を承認|金融規制は転換点へNEW

米FDIC、事前承認なしでの銀行の仮想通貨取引を承認|金融規制は転換点へ

リップル社、アフリカ全土での仮想通貨決済を実現|チッパーキャッシュ社と提携

リップル社、アフリカ全土での仮想通貨決済を実現|チッパーキャッシュ社と提携

ブラジル議会「ビットコイン準備金創設」合意間近か=報道

ブラジル議会「ビットコイン準備金創設」合意間近か=報道

パナマ、仮想通貨決済の合法化法案を提出|行政へのブロックチェーン導入も推進へ

パナマ、仮想通貨決済の合法化法案を提出|行政へのブロックチェーン導入も推進へ

仮想通貨入門 - 基礎知識

仮想通貨がもらえるエアドロップとは?参加方法・注意点・税金などについて解説

仮想通貨がもらえるエアドロップとは?参加方法・注意点・税金などについて解説

仮想通貨HYPE(Hyperliquid)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

仮想通貨HYPE(Hyperliquid)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

仮想通貨DEX「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」の特徴や使い方を徹底解説

仮想通貨DEX「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」の特徴や使い方を徹底解説

ソラナ基盤の代表的なDeFiプロジェクトを紹介|特徴・運用方法・注意点も

ソラナ基盤の代表的なDeFiプロジェクトを紹介|特徴・運用方法・注意点も

ソラナ(SOL)基盤の代表的なDAppsを紹介|使い方や注意点も

ソラナ(SOL)基盤の代表的なDAppsを紹介|使い方や注意点も

ソラナ(Solana/SOL)系ミームコインとは?代表銘柄トップ5もあわせて紹介

ソラナ(Solana/SOL)系ミームコインとは?代表銘柄トップ5もあわせて紹介

市場分析・価格予想

ビットコイン価格「FRBの金融緩和・トランプ大統領の関税緩和」で底を打つ|10xリサーチ創設者

ビットコイン価格「FRBの金融緩和・トランプ大統領の関税緩和」で底を打つ|10xリサーチ創設者

ビットコイン価格86,000ドルに回復|パウエルFRB議長「インフレのペースを緩める」

ビットコイン価格86,000ドルに回復|パウエルFRB議長「インフレのペースを緩める」

ビットコイン「100万ドル到達時に売る?売らない?」Redditユーザーの白熱議論

ビットコイン「100万ドル到達時に売る?売らない?」Redditユーザーの白熱議論

「ビットコインは究極の基軸通貨へ」25万ドルは始まりに過ぎない|ティム・ドレイパー氏

「ビットコインは究極の基軸通貨へ」25万ドルは始まりに過ぎない|ティム・ドレイパー氏

ビットコイン底値7万ドル?アーサー・ヘイズ氏「金融緩和の機を待て」

ビットコイン底値7万ドル?アーサー・ヘイズ氏「金融緩和の機を待て」

セイラー氏、ルミス議員らが登壇「米国がビットコイン導入の先頭に」BPI主催サミット

セイラー氏、ルミス議員らが登壇「米国がビットコイン導入の先頭に」BPI主催サミット