チリーズ(Chiliz/CHZ)が仮想通貨発行を支援しているイタリア・トリノのプロサッカークラブ「Juventus FC(ユベントスFC)」の公式ファントークン(JUV)は、2020年4月28日に同チームに所属するCristiano Ronaldo(クリスティアーノ・ロナウド)選手が『イタリアに帰国する』というニュースに反応して一時的に20%近く価格を急騰させました。
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JUV価格、一時的に「20%」近く急騰
チリーズ(Chiliz/CHZ)の創設者兼CEOであるAlexandre Dreyfus(アレクサンドル・ドレイファス)氏は2020年4月28日に「Juventus FC(ユベントスFC)」に所属するCristiano Ronaldo(クリスティアーノ・ロナウド)選手がイタリアに帰国するというニュースに反応して、ユベントスFCの公式ファントークンである「ユベントスファントークン(JUV)」の価格が上昇したことを報告しました。
2020年4月28日16時頃まで「1JUV=300CHZ」前後で取引されていたユベントスファントークン(JUV)は、報道後に「1JUV=350CHZ」まで急騰し、一時的に20%近い上昇率を記録しています。
クリスティアーノがトレーニングのためにイタリアに帰国することを発表した後、JUVは上昇しています。
ユベントスファントークン(JUV)は「FCバルセロナ・パリサンジェルマン・OG」などといった、CHZエコシステムで最初に公開される10種類以上のファントークンの1つです。
ロナウド選手は脳卒中で倒れた母親を見舞うために生まれ故郷であるポルトガルのマデイラ島に帰国していましたが、その後イタリアで新型コロナウイルスの感染が拡大し、試合や練習が全て中止となったため、そのままマデイラ島に留まって自主隔離生活を送っていました。
しかしその後、イタリアでは「5月4日から外出禁止措置が緩和されること」が発表され、セリエAの各クラブでも「5月4日頃から個人トレーニングを再開すること予定であること」が明らかになりました。ロナウド選手もこれに合わせて現地時間28日にトリノに向けて出発すると報じられていたため、このニュースを受けて”JUV買い”が強まったと考えられています。
スポーツの新たな楽しみ方を提供する「Chiliz」
サッカー関連のニュースに基づいてファントークンの価格が変動したことは、スポーツファンの人々にとって注目すべきことであると言えます。
Chilizが提供しているファントークン取引所「Chiliz.net」を使用すれば、誰でも簡単にこれらのトークンを取得することができるため、単に自分の好きなチームを応援するだけでなく、そのチームの公式仮想通貨を保有してトレードすることもできるようになります。
これらのファントークンを保有している人々は「Socios.com(ソシオスドットコム)」と呼ばれるChilizの公式アプリを使用することによって、対象となるチームの重要な決定に”ファン投票”で参加することもできるため、ファントークンを保有してチームの運営に関わることも可能です。
「Chiliz.net」で取引できるファントークンは記事執筆時点で”JUVのみ”となっていますが、今後は「パリサンジェルマン・アトレティコ・マドリード・ASローマ・ガラタサライ・ウェストハム・FCバルセロナ・OG(eスポーツチーム)」などといった様々なスポーツチームの公式ファントークンが上場する予定となっているため、取引の幅も広がると期待されます。
ロナウド選手「帰国はやや遅れる」との報道も
クリスティアーノ・ロナウド選手は「28日頃にはトリノに向けて出発する」と報じられていましたが、その後の報道では『実際には”あと数日ほど”マデイラ島に残る』という訂正報道もなされています。
また「帰国後は健康保護プロトコルに従って自宅で2週間の隔離生活を送ることになる」とも報告されているため、実際に自宅以外でトレーニングを再開するまでには最低でも2週間以上の期間がかかることになると予想されます。
価格急騰時に期待されていたスケジュール通りには進まないものの、近日中にはイタリアへと帰国してトレーニングを再開することになると予想されるため、今後のニュースにも注目です。
JUV価格は急騰後に「1JUV=323CHZ」まで下落したものの、その後は再び回復しており、記事執筆時点では「1JUV=341CHZ(約263円)」で取引されています。