韓国のインターネット大手「Kakao(カカオ)」のパブリックブロックチェーンプロジェクトである「Klaytn(クレイトン)」は、2020年5月18日に分散型オラクル(*1)ネットワークである「チェーンリンク(Chainlink/LINK)」とのパートナーシップを発表しました。
(*1)オラクル:ブロックチェーンと世の中の情報を繋ぐシステムのこと。このシステムを利用することによって、ブロックチェーンの外部から情報・データを引っ張ってくることができる
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Klaytnエコシステムと外部リソースを接続
Kakao(カカオ)のパブリックブロックチェーンプロジェクトである「Klaytn(クレイトン)」は2020年5月18日に、分散型オラクルネットワークである「チェーンリンク(Chainlink/LINK)」がKlaytnのエコシステムに参加したことを発表しました。
チェーンリンク(Chainlink/LINK)は「異なるブロックチェーン同士」や「データプロバイダー・Web API・IoTデバイス・支払いシステム」などを安全かつ信頼性の高い方法で繋ぐ、オープンソースの分散型オラクルネットワークであり、CoinMarketCapにおける時価総額ランキングでは記事執筆時点で13位に位置付けられています。
Chainlinkのネットワークが「Klaytn」のエコシステムに統合されることによって、Klaytnのスマートコントラクトはブロックチェーン外部のリソースに接続することができるようになり、実世界のデータやシステムにアクセス可能なアプリケーションを作成することができるようになると説明されています。これらの外部リソースとのつながりは「分散型金融(DeFi)・Non-Fungible Token(NFT)・保険・ゲーム」などといった様々な市場で利用することができるとのことです。
Klaytnの開発を担っているKakaoのブロックチェーン関連会社「Ground X」のプラットフォームグループ責任者であるSangmin Seo氏は『Chainlinkは従来のインフラストラクチャとの相互運用が可能なブロックチェーンアプリケーションを構築するための安全なオラクルフレームワークをKlaytnに提供するため、様々な市場でより高度な製品を開発できるようになる』と説明しています。
また、Chainlinkの共同創設者であるSergey Nazarov(セルゲイ・ナザロフ)氏は『Chainlinkを統合することによって、Klaytnは”ブロックチェーンの大量採用”という目標に向けてプロジェクトを加速させることができる』と語っています。
Klaytnは「エンターテイメント・ゲーム・旅行・スポーツ・美容・食品・金融・ヘルスケア・ソーシャルメディア」などといった”幅広い業界を巻き込んだ大規模なブロックチェーンエコシステム”を構築しており、現在も提携企業の拡大を続けているため、Chainlinkの技術を活用することによって、エコシステム全体でサービスの利便性を向上させることができると期待されます。