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4年前にBitfinexで盗まれたビットコイン「数千万円相当」が再び移動開始

大手仮想通貨取引所「Bitfinex(ビットフィネックス)」で2016年に盗まれたビットコイン(Bitcoin/BTC)の一部が、その約4年後となる2020年5月22日に”未知のウォレット”へと移動されたことが明らかになりました。

Bitfinexで盗まれた「約28.3BTC」が移動

Bitfinex(ビットフィネックス)では2016年にハッキング事件が発生し、当時の価格換算で合計約7,200万ドル(約77.5億円)に相当する約120,000BTCが盗み出されました。なお、120,000BTCを現在価格に換算すると「約1,200億円」に相当します。

これまでに行われてきた”仮想通貨取引所に対するハッキング”で盗まれた資金の多くは回収できていないのが現状ですが、2016年にビットフィネックスで盗まれたBTCの一部は、最近再び移動され始めていると報告されています。

仮想通貨の巨額送金を定期的に報告しているWhale Alert(@whale_alert)は、2020年5月22日のツイートで『2016年にBitfinexで盗まれた”28.39124BTC(約2,830万円)”が未知のウォレットへと移動された』と報告しています。


⚠2016年のBitfinexハッキングで盗難された「28.39124BTC(255,863USD)」が未知のウォレットに転送されました。

Bitfinexから盗まれたビットコインは2019年6月頃にも移動されており「合計6回の取引で185BTCが移動された」と報告されています。2019年6月初めに80万円〜90万円付近で取引されていたビットコインは、2019年6月末までに150万円まで高騰した後に再び下落したため、一部投資家の間では「大幅な価格変動」を予想する意見も出ています。

「冬眠状態だったウォレット」の動きに注目集まる

ビットコインの半減期が過ぎた後には、長年に渡って移動されていなかったBTCが移動され始めていることも報告されており、今月20日頃には「2009年から移動されていなかったサトシ・ナカモトのものかもしれないウォレットから40BTCが送金された」として話題となりました。


この話題に関しては様々な憶測が出ており「送金されたBTCが誰のものだったのか」に関する具体的な答えは明らかになっていませんが、”長期的に冬眠状態だったBTCが移動され始めていること”は事実であるため、仮想通貨業界では『ビットコイン市場で今後何かが起きるのではないか?』と予想する意見が多数でています。

2020年5月23日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格

ビットコイン(BTC)は過去数週間に渡って主要な抵抗線となっていた106万円付近の価格帯を突破することができずに、先日22日には95万円付近まで下落したものの、その後は再び回復してきており、2020年5月23日時点では「1BTC=1,000,616円」で取引されています。

2020年4月23日〜2020年5月23日 BTCのチャート(引用:coingecko.com)