Ripple(リップル)社の最高技術責任者(CTO)であるDavid Schwartz(デイビッド・シュワルツ)氏は、2020年6月29日に投稿された一連のツイートの中で「自分がサトシ・ナカモトではないこと」や「保有しているビットコインを少しずつ売却していること」などを明らかにしました。
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「2011年までビットコインを知らなかった」と説明
ビットコイン(BTC)の発案者である「サトシ・ナカモト」の正体は依然として明らかにされていないため、仮想通貨業界ではその正体を予想する様々な意見が出ており、一部ではRipple社のCTOであるDavid Schwartz(デイビッド・シュワルツ)氏を候補として挙げる意見も出ていました。
しかしシュワルツ氏は2020年6月29日に投稿されたツイートの中で『私は2011年までビットコインを知らなかった』と語り、自分自身がサトシ・ナカモトではないことを説明しました。
私を「サトシだ」と言うよりも「関与した人々の1人だった」と言う方がはるかに説得力があります。私は確かに関係者の1人だったかもしれません。しかし残念ながら私は2011年までビットコインについて知りませんでした。
「シュワルツ氏がサトシ・ナカモトではない」ということに関しては、同氏と20年以上共に働いているというRipple社のエンジニアNik B.(@nbougalis)氏も同意しており『本人も公に否定しているし、コードの書き方もサトシの書き方とは全く一致しない』と説明しています。
「サトシ・ナカモトは複数人存在する説」を支持
シュワルツ氏は「サトシ・ナカモトの正体」について『実際には1人ではなく”少数のグループ”だったのではないか?』と考えていることも明かしています。
幅広いスキルセットと実行された作業量を考慮すると「サトシは少数からなるグループである」と考えるのがもっともらしいのではないかと思います。サトシが1人である可能性もありますが、私としてはその可能性は低いと思います。
「サトシ・ナカモトは複数の人物によって構成されたグループである」という考えは別の著名人からも出ており、『99%の確率でサトシ・ナカモトの身元を知っている』と主張しているサイバーセキュリティの専門家John McAfee(ジョン・マカフィー)氏も『ビットコインは5年間をかけて11人のチームによって考え出された』と語っています。
ビットコインには強気だが「少しずつ売却」
David Schwartz(デイビッド・シュワルツ)氏は一連のツイートの中で「数百万ものBTCは保有していないが、早い時期からBTCを保有している」ということも明らかにしています。
しかし同氏は「保有しているBTCを少しずつ売却している」ということも明かしており、ビットコインのサイドチェーン技術を活用した取引所間決済ネットワーク「Liquid Network」を開発・運営している「Blockcstream社」のAdam Back(アダム・バック)CEOから『XRPをBTCに交換しているか?』という質問を受けたのに対して『いいえ、私は過去数年間をかけてゆっくりとビットコインを売却してきました』と回答しています。
なおシュワルツ氏はこのツイートの補足として『あくまでもリスク面でBTCを売却しているだけであり、私はまだビットコインに強気だ』とも説明しています。
「サトシ・ナカモトの正体」は依然として不明のままですが、ジョン・マカフィー氏からは以前に「サトシ・ナカモトの正体を知るための複数のヒント」なども提示されています。