米国の大手暗号資産取引所「Coinbase(コインベース)」は2020年7月31日に、同社が新規取り扱いを検討している合計19銘柄の暗号資産(仮想通貨)を公開しました。
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DeFi関連通貨を含む「19銘柄の上場」を検討
Coinbase(コインベース)は技術的な基準を満たしている法律に準拠した暗号資産を全てサポートすることを目指しており、『将来的には世界中の人々がCoinbaseのプラットフォームを通じて、流通している全デジタル資産の時価総額の90%以上にアクセスできるようになると予想している』と語っています。
ただし、コインベースのような大手暗号資産取引所では暗号資産が上場したタイミングで上場銘柄の価格が高騰することもあり、2017年末には『ビットコインキャッシュ(BCH)がコインベースに上場するタイミングでBCH価格が高騰し、上場直後に急落した』として、インサイダー取引の疑いなどもかけられていたため、現在同社は暗号資産を上場させる前に「上場検討中の暗号資産リスト」を公開することを徹底しています。
今回の発表では、同社が現在”新規取り扱い”を検討している合計19種類の暗号資産が公開されています。今回挙げられた暗号資産は以下の通りです。
・アンプルフォース(Ampleforth/AMPL)
・バンドプロトコル(Band Protocol/BAND)
・バランサー(Balancer/BAL)
・ブロックスタック(Blockstack/STX)
・カーブ(Curve)
・フェッチ・エーアイ(Fetch.ai/FET)
・フレクサコイン(Flexacoin/FXC)
・ヘリウム(Helium/HNT)
・へデラ・ハッシュグラフ(Hedera Hashgraph/HBAR)
・カヴァ(Kava/KAVA)
・メロン(Melon/MLN)
・オーシャンプロトコル(Ocean Protocol/OCEAN)
・パクソスゴールド(Paxos Gold/PAXG)
・リザーブライツ(Reserve Rights/RSR)
・ティービーティーシー(tBTC/TBTC)
・ザ・グラフ(The Graph)
・シータ(THETA/THETA)
・ラップドビットコイン(Wrapped Bitcoin/WBTC)
・UMA(UMA)
今回公開されたリストの中には、近年暗号資産業界で注目を集めている「分散型金融(DeFi)」関連の銘柄も多数含まれている他、大手暗号資産取引所「BINANCE(バイナンス)」の先物取引に最近追加された人気の銘柄なども含まれています。
なお、これらの暗号資産はあくまでも「上場を検討している暗号資産」であるため、実際に上場することが決定したということではありません。実際に取り扱いを開始するためは、さらなる調査・審査を行い、各地域の規制状況なども確認する必要があるため、Coinbaseは「これらの暗号資産がどの地域で上場するか、いつ上場するか」については保証することができないと説明しています。
しかしながら「コインベース」は世界的に有名な大手暗号資産取引所であり、業界への影響力も強いため、今回の発表や公開されたリストに記載されている暗号資産には注目が集まっています。