サイバーセキュリティの専門家であるJohn McAfee(ジョン・マカフィー)氏は2020年8月20日のツイートで、同氏が推進していたプライバシー重視の仮想通貨プロジェクト「Ghost(ゴースト)」のプロジェクトチームから離脱したことを明らかにしました。
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『Ghostプロジェクトは間違いなく失敗する』と批判
John McAfee(ジョン・マカフィー)氏は2020年4月に、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用した匿名性の高い仮想通貨「Ghost(ゴースト)」を発表し、同氏が以前立ち上げた分散型取引所(DEX)などにそれらの技術を取り入れていましたが、今回のツイートではマカフィー氏が「Ghost」のプロジェクトを放棄したことが報告されています。
マカフィー氏は今回のツイートで、Ghostプロジェクトチームとの間で意見の相違があったことを報告しており、『Ghostの経営陣はプロジェクトを成功させることはできない。Ghostプロジェクトは間違いなく失敗するだろう。』と語っています。
私は「Ghostプロジェクト」を放棄します。経営陣はプロジェクトを成功させることができません。Ghostプロジェクトは間違いなく失敗するでしょう。私は経営の基本原則を説明しようとしましたが、彼らは耳を貸しませんでした。
誤った方向へと導いてしまったことを謝罪します。申し訳ありません。
マカフィー氏は現在「Ghost」のプロジェクトチームに対する批判を強めており、プロジェクトチームのリーダーの1人を『バカだ』と批判している他、自身が身体に彫っている「Ghostのタトゥー」も消す予定であることを明らかにしています。
GHOST価格は「50%以上急落」
「Ghost」のプロジェクト自体はマカフィー氏が抜けた後も継続されるとのことですが、今回の騒動を受けて1GHOSTあたり80円前後で推移していたGHOSTの価格は「1GHOST=約30円」まで急落しており、記事執筆時点では「1GHOST=32.56円」で取引されています。
GHOSTは自動販売機の決済モジュールを開発している「ivendPay(アイベンドペイ)」との提携を通じて「香港ディズニーランド」などに設置されている自販機でも利用可能になっていることが報告されていましたが、仮想通貨業界で大きな影響力を持つマカフィー氏の離脱はGhostプロジェクトに影響を与えています。
しかし、Ghostチームの代表者は『Ghostプロジェクトは将来を見据えている』と述べており、プロジェクトの将来に強い自信を示しています。