ジョン・マカフィー「暗号資産に投資していない」と強調|使用する通貨は2銘柄
"暗号資産・ブロックチェーンの伝道師"とも呼ばれているサイバーセキュリティの専門家John McAfee(ジョン・マカフィー)氏は、2020年6月20日のツイートで『私は暗号資産に投資していない』と発言しました。同氏は『暗号資産に投資していない』と語ってはいるものの『暗号資産を使用している』とも述べており、"投資するのと使用するのには大きな違いがある"と説明しています。
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投資ではなく「使用」していると強調
John McAfee(ジョン・マカフィー)氏は「暗号資産・ブロックチェーンの伝道師」とも呼ばれていた人物であり、以前までは『ビットコイン価格は2020年末までに100万ドル(約1億円)に達する』との強気予想を強調していたことでも知られていましたが、2020年1月にはこの予想を撤回した上で『ビットコインは"真のクソコイン"だ』とも発言していました。
マカフィー氏はビットコインを否定した後に匿名通貨「GHOST」などを発表していましたが、先日20日のツイートでは「マカフィー氏が今は暗号資産に投資していない」ということが明らかにされています。マカフィー氏は『暗号資産に投資していない』としているものの、それと同時に『暗号資産を使用している』と述べており、『投資するのと使用するのには大きな違いがある』と説明しています。
(画像:John McAfee氏Twitter)
私は暗号資産に投資していません。
暗号資産を使用しています。
これは大きな違いです。
マカフィー氏が使用する「暗号資産2銘柄」
マカフィー氏はTwitter上で別のユーザーから「関心を持っている暗号資産」について尋ねられた際に「モネロ(Monero/XMR)」と「ダイ(Dai/DAI)」の2銘柄を挙げており、これらの暗号資産を"機会があれば常に使っている"と語っています。
同氏がこれらの暗号資産を使用する理由は「匿名性」の面で利点を有しているからであり、分散型金融「MakerDAO」のステーブルコインである「DAI」に関しても、直接的なプライバシー機能は搭載されていないものの、"一度DAIを保有した後に別の通貨へと交換すると、同じような効果が得られる"と説明されています。
マカフィー氏は「これまでの歴史から判断すると犯罪組織が最も早く最先端技術を受け入れているため、現代社会ではダークウェブで何が使用されているかを観察すると"次にどの技術が普及するか"を判断することができる」と述べており、ダークウェブ上でBTCの代わりに99%の取引で受け入れられている"XMR・DAI"を有望な通貨として支持しています。
「ビットコイン投資家の増加」という悲劇
ビットコイン(BTC)のような暗号資産は数年前までは「匿名性の高い状態で取引できる通貨」として一般の人々に認識されていましたが、現在は暗号資産取引所などのサービスで「本人確認(KYC)」などの手続きが必須化されてきているため、実際には「誰がどれくらいのBTCを保有しているか・誰に送金したか」などの情報は追跡できると言われています。
マカフィー氏は「ビットコインのような暗号資産は元々、経済的な奴隷制度から人々を解放するために設計された"黄金の鍵"のようなものであるものの、現在人々はそのような黄金の鍵を"投資目的"で保有しようとしている」と指摘しており、そのような状況を悲劇だとして嘆いています。
このような考えを持つマカフィー氏は、以前から匿名性を重視した暗号資産関連のツールを多数公開しており、今年4月にはプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用した匿名性の高い暗号資産「Ghost(ゴースト)」なども発表されています。