主流のソフトウェア開発プラットフォーム「GitHub(ギットハブ)」におけるブロックチェーン開発活動ランキングで、カルダノ(Cardano/ADA)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、クサマ(Kusama/KSM)の3つが昨年に引き続きTOP3を獲得していることが明らかになりました。最も開発活動が活発なCardanoプロジェクトでは、今後の技術開発に期待が高まる複数のプロジェクトが進められています。
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GitHub開発活動ランキング(2020年9月〜10月)
暗号資産・ブロックチェーン関連の様々な情報を発信している「CryptoDiffer(@CryptoDiffer)」は2020年10月13日に、ソフトウェア開発で広く活用されている主流のプラットフォーム「GitHub(ギットハブ)」において、2020年9月〜10月の期間で最も開発活動が活発だったブロックチェーンプロジェクトのTOP20を公開しました。
「CryptoDiffer」が今年1月に報告した「2019年に最も開発活動が活発だったブロックチェーンランキング」では、
・カルダノ(Cardano/ADA)
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・クサマ(Kusama/KSM)
の3つがTOP3にランクインしていることが報告されていましたが、今回の調査結果でも「Cardano・Ethereum・Kusama」の3プロジェクトがTOP3を維持していることが報告されています。
2020年9月〜10月の期間にかけて「Githubおける毎日の平均開発活動」が最も活発だったブロックチェーン
トップ3:Cardano・Ethereum・Kusama
カルダノ(Cardano/ADA)は記事執筆時点で”時価総額ランキング9位”に位置づけられており、イーサリアムと比較すると時価総額で約4億円ほどの差が開いている(参照:CoinMarketCap)ものの、開発活動ランキングでは常にTOPをキープしています。
Cardanoで進む様々な技術開発
Cardanoは今年7月末にネットワークの分散化に向けた重要な開発段階である「Shelley(シェリー)」の時代へと突入しましたが、現在はその先の開発段階であるGoguen(ゴーグエン)、Basho(バショウ)、Voltaire(ヴォルテール)に向けた複数の技術開発が同時進行で進められているため、今後もCardano関連の技術開発は更に活発化していくと期待されます。
マルチアセットシステム
Goguenにおける開発ステップの中には「シングルアセットシステム」から「マルチアセットシステム」への移行が含まれているため、ユーザーは「Non Fungible Token(NFT)・セキュリティトークン・ユーティリティトークン」などといった独自のトークンを作成することができるようになります。
ERC20 Token Converter
また「ERC20 Token Converter」も開発されているため、この機能が利用可能になればすでにERC20トークンを発行している企業も簡単にイーサリアムからカルダノへと移行することができるようになります。
Project Catalyst
更にカルダノでは、ADAコミュニティメンバーが”Cardanoの発展に繋がるアイデア”を提案したり、それらの提案の中から自分が好きなアイデアに投票したりすることができる分散型ガバナンスプログラム「Project Catalyst(プロジェクト・カタリスト)」も立ち上げられているため、今後はコミュニティのアイデアと共にエコシステム全体が活発化していくと期待されます。
Project Catalyst(プロジェクト・カタリスト)は今後の分散型アプリケーション(DApps)開発などに向けて様々なアイデアや提案を生み出すことを目的としたものであり、アイデアが採用された場合には資金提供を受けることができ、投票に参加した人もインセンティブを受け取ることができる仕組みとなっています。
Cardanoブロックチェーンを用いた「独自トークンの発行」や「新サービスの構築」が可能になれば、企業やコミュニティの間でCardano関連のサービス開発が急速に進むことになると予想されるため、今後はカルダノのエコシステム全体が更に拡大していくことになると期待されます。
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2020年10月15日|カルダノエイダコイン(ADA)の価格
カルダノエイダコイン(Cardano/ADA)の価格は先月24日に8円付近まで下落したものの、その後は徐々に回復してきており、2020年10月15日時点では「1ADA=11.10円」で取引されています。