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ブロックチェーンゲームの「マルチチェーン対応支援サービス」発表:double jump.tokyo


ブロックチェーンゲームの開発・運営を行なっている「double jump.tokyo株式会社」は2020年10月24日に、ブロックチェーンゲームのマルチチェーン対応を支援する「Asset Mirroring System(MCH+AMS)」のベータ版を開発したことを発表しました。同社は株式会社メタップスアルファが運営しているNFT取引所「miime(ミーム)」と協力して、MCH+AMSを介したNFTの出品・購入を可能にする実証実験を2020年10月26日から開始しています。

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Asset Mirroring System(MCH+AMS)とは

double jump.tokyo株式会社が開発した「Asset Mirroring System(MCH+AMS)」は、同社が提供しているブロックチェーンゲーム開発支援サービス「MCH+」を使用しているパートナー企業のマルチチェーン対応を支援し、統一的なアセット情報取得と利用を実現するMCH+のサービスです。

Asset Mirroring System(MCH+AMS)は現在イーサリアムにのみ対応しているものの、今後はMCH+パートナーコンテンツの要望に応じて対応するブロックチェーンを拡充させるとのことで、将来的にはセカンドレイヤー技術を採用する予定だとされています。

「MCH+AMS」の拡張チェーンとしては、LINE(ライン)の独自ブロックチェーンである「LINE Blockchain」や、Dapperlab社が開発する独自ブロックチェーン「Flow」が挙げられており、近日中の提供に向けて検討を進めていると報告されています。

「LINE Blockchain」に関しては、クローズドベータテストプログラムに参加したノウハウを活かしてMCH+既存コンテンツでマルチチェーン化に着手しており、「Flow」に関しても開発者と直接連携を取りながら具体的な実装について検討を進めているとのことです。

「MCH+AMS」のメリットについて

現在のブロックチェーンゲームで広く採用されているオフチェーンとオンチェーンを組み合わせた「ハイブリッド方式」には、”トランザクション手数料を大幅に削減できる”というメリットがあるものの、オフチェーンで利用されるアセットは”オンチェーン上のエコシステム(NFT取引所など)で出品/購入ができない”というデメリットも抱えていました。

しかし、新たに開発された「MCH+AMS」を利用するとオンチェーン利用を前提とした外部サービスと連携することができるようになるため、NFT取引所でアセットの譲渡を行う際にかかるトランザクション手数料をおさえて、任意の通貨で出品/購入ができるようになると説明されています。

また「MCH+AMS」は国内のブロックチェーンコンテンツ企業4社が共同で策定している、特定のブロックチェーンに依存せず複数のブロックチェーン上でNFTを取り扱うためのAPI仕様「Oct-Pass API spec」にも準拠しているため、MCH+パートナーは「Oct-Pass」が実現するNFT相互利用に低コストで対応することができるとも説明されています。

NFT取引所miimeとの「API連携実証実験」も開始

double jump.tokyo株式会社は「Asset Mirroring System(MCH+AMS)」の外部連携として、株式会社メタップスアルファが運営しているNFT取引所「miime(ミーム)」と協力してAPI連携の実証実験を2020年10月26日から開始したことも発表しています。

まず最初は人気のブロックチェーンゲーム「My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ/マイクリ)」のオフチェーンで管理されているアセットが「miime」が提供している「日本円による決済」サービスで出品/購入できるようになるとされています。

アセット譲渡にかかるトランザクション手数料は無料となっており、近日中には「イーサリアム決済」にも対応する予定だと報告されています。なお、実証実験は2020年10月26日〜2020年11月25日までの期間にかけて実施されることになっており、正式リリースの時期は改めて発表すると説明されています。

「MCH+」の今後の予定について

「MCH+AMS」は「miime」とのAPI連携実証実験の結果を踏まえて、2020年内にMCH+パートナーコンテンツへの展開を開始し、対応アセットの拡充を行うことを計画しており、エコシステムパートナーとの相互利用も進めていく予定だと報告されています。

また今後はNFTだけでなく「ファンジブルトークン」を含んだ設計のサポートも開始するとのことで、マイクリでファンジブルトークンを使ったガバナンストークンを設計したノウハウを活かして、MCH+パートナーがファンジブルトークンを設計・発行できるようにノウハウと技術提供を行っていくとされています。

さらに『インディーズゲームへのサポートも整理し、個人開発者の方にNFTの相互利用を積極的に行ってもらえるようMCH+機能を利用しやすくするためのUI Kitをオープンソースとして提供する予定』とも報告されています。

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