米国のDonald Trump(ドナルド・トランプ)大統領が、大手暗号資産取引所「Coinbase(コインベース)」で最高法務責任者(CLO)を務めていた経歴を持つBrian Brooks(ブライアン・ブルックス)氏を「米通貨監督庁(OCC)の第32代長官」として指名したことが明らかになりました。
ブルックス氏就任は仮想通貨業界にプラス?
米ホワイトハウスは2020年11月17日に、Donald Trump(ドナルド・トランプ)大統領が「米通貨監督庁(OCC)の第32代長官」としてこれまでOCCで長官代理を務めていたBrian Brooks(ブライアン・ブルックス)氏を指名したことを明らかにしました。
Brian Brooks(ブライアン・ブルックス)氏は米国の大手暗号資産取引所「Coinbase(コインベース)」で最高法務責任者(CLO)を務めていた人物でもあるため、銀行を監督する役割を担っている「米通貨監督庁」の長官にコインベースの元CLOであるブルックス氏が就任することによって、仮想通貨業界にプラスの影響がもたらされると期待されています。
ブルックス氏はこれまでにも仮想通貨業界の発展に繋がる政策を策定してきたことでも知られており、2020年7月に米貯蓄貸付組合・国民貯蓄銀行に対して暗号資産の取扱いを許可する声明を発表している他、今年9月には連邦公認銀行がステーブルコインの準備資産となる法定通貨を保管できるようにするガイダンスなども発行しています。
同氏は今回「米通貨監督庁の第32代長官」として指名を受けたことについて次のようにコメントしています。
会計監督官として157年の歴史を持つこの使命に貢献できることを誇りに思います。もし承認されれば私はこの機関がその重要な使命を果たし続け、この機関の全ての人がその職務を成功させるために必要な資源・訓練・リーダーシップを持っていることを確実にするために絶え間なく働くつもりです。
ブライアン・ブルックス氏の任期は5年間となっていますが、正式に同氏の就任が決定するためには米国上院での承認を受ける必要があります。現在は米国大統領選挙の開催を受けて臨時休会期間となっているため、議会が始まるのは2020年1月3日からとなっています。