世界最大の資産運用会社「BlackRock(ブラックロック)」の最高投資責任者(CIO)であるRick Rieder(リック・リーダー)氏はCNBCの番組に出演した際に『ビットコインは金の延べ棒よりも遥かに機能的であり、金に取って代わる可能性がある』との考えを語りました。
「ビットコインの機能性」を高く評価
BlackRock(ブラックロック)の最高投資責任者(CIO)であるRick Rieder(リック・リーダー)氏は、米国の有名な経済メディア「CNBC」の番組に出演した際に『私はビットコインは広く普及・定着し、長く続いていくことになると考えている』との発言を行いました。
同氏はビットコイン(BTC)の利点について「金の延べ棒よりもはるかに機能的であること」を挙げており、将来的には『金に取って代わる可能性がある』と語っています。
金(ゴールド/Gold)は現時点で代表的な”価値の保存手段”となっていますが、物理的な金属であることによって「持ち運びに不便で、細かく分割することが難しい」などのデメリットを抱えているため、スマートフォンなどで誰もが簡単に購入・保有できて、国際的な送金も簡単に行うことができるビットコインは”デジタルゴールド”として高い評価を受けています。
「ビットコインに強気なわけではない」とも強調
しかしながらRick Rieder氏は今回の番組の中で『私はビットコインに対して強気なわけではなく、ビジネスや企業のポートフォリオには含まれていない』ということも語っているため、BlackRock社がビットコインへの大規模投資を検討しているわけではないと考えられます。
BlackRock社は管理下にある資産額が6兆3,000億ドル(約708兆円)を超える”世界最大の資産運用会社”として知られており、2018年7月には『BlackRock社が仮想通貨市場に参入する可能性がある』との報道が注目を集めましたが、その後同社のCEOであるLarry Fink(ラリー・フィンク)氏はそれらの報道内容を否定していました。
Rick Rieder氏は今回『ビットコインに現在の価格を超えるほどの価値があるかどうかは明らかでない』とも語っているため、同氏はあくまでも中立的な立場をとっていると考えられますが、最近では多くの著名投資家などがビットコインに対する意見を変え始めてきているため、ビットコインは徐々に世界に浸透しつつあると考えられます。
(参照:Anthony Pompliano氏Twitter)
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