【Cardano/ADA】新機能を追加した「Daedalus 3.3.0」公開|残高の日本円表示も可能に
カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)の開発を担当している「IOHK」は2021年2月17日に、ADAを安全に保管することができる公式デスクトップウォレット「Daedalus(ダイダロス)」の最新版となる『Daedalus 3.3.0』をリリースしました。最新版ウォレットでは「ウォレット残高を好きな法定通貨・仮想通貨換算で表示できる機能」や「Project Catalystの有権者登録機能」などといった複数の重要な機能が追加されています。
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新機能を搭載した「Daedalus 3.3.0」リリース
IOHKは2021年2月17日に、ADAをより安全に保管することができる公式デスクトップウォレット「Daedalus(ダイダロス)」の最新版となる『Daedalus 3.3.0』をリリースしました。
ダイダロスウォレットではADAを保管することができるだけでなく、ステーキングに参加してADA報酬を獲得したり、Trezor(トレザー)やLedger(レジャー)などのハードウェアウォレットをペアリングしてADAをまとめて管理したりすることができましたが、「Daedalus 3.3.0」では以下のような複数の新機能が追加されています。
- Project Catalystの有権者登録
- ウォレット残高を好きな法定通貨や暗号通貨に換算して表示
- SMASHサーバーの設定機能
- トランザクションの詳細へのメタデータ
- 手数料プロセス
- ADAデポジットの追加
- 旧Daedalusバージョンの「secret.key」ファイルを使用したウォレットのインポート
- セカンダリーPINで設定したLedgerデバイスのサポート
「Project Catalyst」の有権者登録
画面左側の投票ボタンからProject Catalystの有権者登録が可能(画像:IOHK)
Project Catalyst(プロジェクト・カタリスト)とは、カルダノブロックチェーンの価値を高めるためのアイデアを募集して、ADA保有者からの投票で実際に資金提供を行うアイデアを決定し、投票に参加したADA保有者にADA報酬を付与する実験的プログラムであり、この仕組みによってADA保有者がCardanoプロジェクトの方向性に影響を与えながら報酬を得ることができるようになっています。
プロジェクト・カタリストでは、投票を行うためのiOS・Android向け投票アプリである「Catalyst Voting」が提供されているため、ADA保有者はこのアプリを利用してアイデアに投票することによって、提案されたアイデアに優先順位をつけることができます。
「Project Catalyst」ではすでに数多くのアイデアが提案されており、実施にコミュニティ投票も実施されていましたが、今回の新機能が追加されたことによって、必要最低額「2,950ADA以上」を保有しているADA保有者は、投票に使用するウォレットを1つ選択して有権者登録を行うことができるようになりました。
プロジェクト・カタリストは一連のファンドリリースに分割されていますが、第3回目の資金提供プログラムとなる「Fund3」の有権者登録は日本時間2021年2月18日午前4時00分に開始されることになっています。
ウォレット残高を「法定通貨・仮想通貨換算」で表示
「設定」画面の「ウォレット」タブから『ADA残高を表示する通貨』を選択することが可能
「Daedalus 3.3.0」では「ウォレットに保管されているADA残高を好きな法定通貨・仮想通貨に換算して表示させる機能」も追加されています。
変換可能な通貨の中には「BTC・ETH・LTC・BCH・XRP・BNB・LINK・EOS・XLM・DOT・YFI」などの仮想通貨や各国法定通貨に加えて「日本円」も含まれているため『現在のレート換算で何円分のADAを保有しているか』を一目で確認することも可能です。
換金レートは仮想通貨関連の様々な情報を発信している「CoinGecko(コインゲッコー)」によって保証なしで提供されているとのことで、換金後の残高はCoinGeckoが追跡したアクティブな暗号通貨取引所における現在の世界的なADA平均価格を反映していると説明されています。
Ledgerデバイスの「セカンダリーPIN」サポート
「LedgerデバイスのセカンドPINサポート」によって、これまでとは異なる方法でADAを保護することができるようになりました。
従来のウォレットでは管理画面上に全てのADA保有額が表示されるため、犯罪者などと対面した状態で『ウォレットの残高を全て送金しろ』と脅された場合には、全てのADAを送金したことを犯罪者が確認することができましたが、セカンダリーPINで設定したADA残高はセカンダリーPINを入力しないと表示されないため、自分の保有残高の一部を隠すことが可能となります。
大量のADAを保有している場合は『資産の80%をセカンダリーPINを活用して保管して、残りの20%を通常の方法で保管する』といった方法をとることによって、脅された場合などの被害を20%に抑えることができると期待されます。
ただし、この機能を利用してセカンダリーPINを紛失してしまった場合などには自分自身が資産にアクセスできなくなってしまう可能性があるため、操作面・知識面・管理面で自信がない場合には利用しない方が良いと考えられます。
「Daedalus 3.3.0」で追加されたその他の新機能の詳細や設定方法などは、以下の「IOHK公式発表ページ」で日本語で解説されています。
>>「IOHK」の公式発表はこちら
>>「Daedalusのダウンロード」はこちら
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