仮想通貨事業に日本の大手企業が続々と|6月末に注目?
東京証券取引所に上場している多くの企業が、仮想通貨交換事業に初めて参入する計画を明らかにしています。介護関係や広告大手、エンターテイメントなどの様々な企業が定款の一部を変更を発表しており、その多くが6月末の株主総会で付議される予定となっています。
豊かな高齢社会を目指す|やまねメディカル
やまねメディカルは、看護およびパーソナルケア分野で事業を展開しており、名古屋在住の高齢者の在宅介護センターを運営しています。
同社のケアセンターでは、オフサイト、宿泊施設、住宅サービスなど、安全確認とライフスタイルの相談、現地日、緊急対応、医療サービスを提供しています。
やまねメディカルは、5月24日に定款の一部を変更することを発表しており、事業目的に仮想通貨に関する事項などを追加する予定となっています。
追加される予定となっているのは次のような内容です。
- 仮想通貨の企画、開発、発行、売買、仲介、斡旋および管理
- 仮想通貨に関するシステムの提供およびコンサルティング
- 仮想通貨の交換業および仮想通貨に関する販売所・取引所の運営、管理
- 資金決済に関する法律による前払式支払手段の発行および資金移動に関する一切の業務
同社は、6月28日に開催を予定している定時株主総会で「定款一部変更の件」を付議すると発表しています。
国内最大級のアフィリエイトサービス|アドウェイズ(ADWAYS)
アドウェイズ(ADWAYS)は、国内最大級のアフィリエイトサービス「JANet」や「Smart-C」を運営している他、スマ―トフォン向け広告配信サービス「AppDriver」や全世界対応のスマートフォンアプリ「PartyTrack」などのサービスも提供しています。
同社はアプリ/コンテンツの企画・開発・運営など多彩な事業を展開しており、アジアや北米地域など11カ国にも拠点を持っています。
アドウェイズもまた定款の一部変更を発表しています。
変更内容としては次の項目が事業目的として追加されることとなっています。
- ブロックチェーン技術等を利用した業務
- 仮想通貨関連業務
- 資金決済に関する法律に基づく仮想通貨交換業
これらの項目の追加に関しては、6月27日に開催される株主総会で付議される予定となっています。
またアドウェイズは、ブロックチェーンを利用した非中央集権型クラウドコンピューティングシステム「orb」を運営する、株式会社Orbにも出資しており、韓国のサムスン電子とも提携を結んでいます。
ゲーム開発や広告メディア|ドリコム(DRECOM)
ドリコム(DRECOM)は、モバイル端末やパソコン向けのエンターテイメントコンテンツを開発している他、マーケティングなどにも従事しています。同社が提供しているスマホ向けゴルフゲーム『みんゴル』は、7月にはアジア地域でも配信を予定となっています。
ドリコムは定款の一部変更を実施することを5月23日に発表しました。
変更の理由については、現状の事業内容との整合性をより高めるためと今後の事業展開に対応することを目的に事業目的を整理および追加するためとされており、次のような項目が追加されています。
- 仮想通貨交換業
- 仮想通貨の企画、開発、発行、管理、投資運用及び決済代行
- 仮想通貨に関する取引所、交換所の企画、運営及び管理
- 仮想通貨及びブロックチェーンに関するプラットフォーム、アプリケーションの企画、設計、開発、運営、管理及び提供
定款の一部変更は、6月22日の株主総会での承認を経て効力を発生する予定となっています。
エンターテイメント大手|エイベックス(avex)
エイベックス(avex)は、日本最大の音楽レーベルの1つです。
アニメ、ビデオゲーム、ライブミュージックイベントなどの事業領域も拡大しているエイベックスは、『エンタメコイン株式会社』を設立することを24日に発表しました。
これに合わせて定款の事業目的にも新たな項目が追加されており、電子マネーの発行、電子決済システムの提供などに加え『仮想通貨交換業』とも追記されています。
定款に新たに追加された項目は次のような内容となっています。
- 電子マネーその他の電子的価値情報及び前払式支払手段の発行、販売及び管理
- 電子決済システムの提供、資金移動業、収納代行業、集金代行業及び支払代行業
- ポイントサービスの運営業務
- 仮想通貨交換業
追加された項目に関しては、6月22日の定時株主総会で承認を得る予定となっています。
エイベックスが予定しているサービスについてはこちらをどうぞ
6月末の仮想通貨市場に注目?
これらの企業の株主総会は、どれも6月末に予定されています。
SBIバーチャル・カレンシーズのサービス開始も迫っていることもあるため、今年初めの暴落から停滞を続けていた仮想通貨市場もこの時期には大きく動き始める可能性もあると考えられます。
これからも続くことが予想される新たな発表とともに、6月末頃の市場動きにも注目が集まります。
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