ルイジアナ州、政府サービスで「仮想通貨決済」が利用可能に|米国初の取り組みも
政府サービスの支払いでBTC・USDCに対応
アメリカのルイジアナ州政府が有効な支払い手段として仮想通貨決済を受け入れ始めたことが明らかになりました。
ルイジアナ州では、政府サービスに対する支払い手段としてビットコイン(BTC)やUSDコイン(USDC)を利用することができるとのことで、最初は「ルイジアナ州野生生物漁業局」が仮想通貨決済システムを導入したと報告されています。
仮想通貨決済の受け入れを発表したのは、ルイジアナ州の財務長官であるジョン・フレミング氏で、X(旧Twitter)上でも以下のように報告されています。
LOUISIANA STATE GOVERNMENT ACCEPTS FIRST CRYPTOCURRENCY PAYMENThttps://t.co/C9NqQbpEyo
— John Fleming, MD Louisiana State Treasurer (@LATreasury) September 18, 2024
Louisiana State Treasurer, John Fleming, M.D. announces an innovative transition with state government's plan to accept cryptocurrency as a valid form of payment. pic.twitter.com/b9B0OK7Al9
ルイジアナ州政府、初の仮想通貨決済受け入れ
ルイジアナ州のジョン・フレミング財務長官は、州政府が仮想通貨を有効な支払い手段として受け入れる革新的な移行計画を発表しました。
BTC決済ではライトニング・ネットワークを活用
ビットコイン決済の受け入れでは、少額のBTCを瞬時に安い手数料で送金できる「ライトニング・ネットワーク」が採用されていて、州政府がライトニング・ネットワークを採用するのは今回が初であるとも報告されています。
支払われたビットコインは政府間取引のための仮想通貨交換専門プロバイダーである「Bead Pay」によって米ドルに変換される仕組みになっているため、BTCの価格変動リスクを最小限に抑えた形で、安心・効率的にBTC決済を行うことができるとのことです(ルイジアナ州政府は仮想通貨を保有しない方針)。
仮想通貨決済への対応は「政府運営の近代化における重要な一歩」と表現されており、公的サービスに新技術を統合するための幅広い取り組みの一環であるとも説明されています。
ルイジアナ州の住民は自己管理型ウォレットを使って仮想通貨決済を行うことが可能で、仮想通貨決済に対応することによって詐欺を減らしつつ、取引の安全性を向上させることができると期待されています。
ルイジアナ州財務長官らからのコメント
ルイジアナ州財務長官のジョン・フレミング氏、ルイジアナ州議会議員のマーク・ライト氏、ルイジアナ州野生生物漁業局事務局長のマディソン・シェイハン氏は、公式発表の中で次のようにコメントしています。
【ジョン・フレミング氏】
今日のデジタル時代において、政府のシステムは進化し、新しい技術を取り入れる必要があります。仮想通貨を支払いオプションとして導入することで、私たちは単にイノベーションを促進するだけでなく、住民に州サービスとのやり取りにおける柔軟性と自由を提供しています。
【マーク・ライト氏】
私はこれまでにデジタル資産に関するいくつかの法案を提案し、2022年には州財務長官のタスクフォースの議長を務めました。フレミング財務長官の下でルイジアナ州がさらに支払いオプションを拡大するのを見て興奮しています。彼や他の方々と協力し、ルイジアナが引き続きデジタル決済のリーダーとなることを楽しみにしています。
【マディソン・シェイハン氏】
私たちの部署とやり取りする方法を増やすことで、顧客サービスの向上を図ることができます。これは州内のスポーツマンにより良いサービスを提供するために、近代的でプロフェッショナルな組織を目指すための新たな一歩です。
なお、ルイジアナ州野生生物漁業局が導入した仮想通貨決済システムは、今後他の部門でも順次導入されて行く予定だと説明されています。
仮想通貨決済を受け入れる政府や企業は徐々に増えてきているため、今回新たにルイジアナ州政府が対応したことによって、今後は仮想通貨決済の導入がさらに加速する可能性があると期待されます。
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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