フランス・マルセイユの貿易港:ブロックチェーン活用した「貨物輸送」のテストに参加
フランスの主要な貿易港であるマルセイユ・フォス港が2019年6月に行われる「ブロックチェーン技術を用いた貨物輸送の試験運用プロジェクト」に参加する予定であることが地元のニュースメディア「PortSEurope」の報道で明らかになりました。
こちらから読む:貨物輸送への応用に期待されている「ブロックチェーン技術」とは
フランス最大の港湾都市マルセイユのフォス港が参加するブロックチェーンプロジェクトは、「地中海 - ローヌ - ソーヌ」を繋ぐ輸送回廊における「サプライチェーン管理」や「一貫輸送」にブロックチェーン技術を役立てることを目的としています。
このプロジェクトは、フランスの公的金融機関である「Caisse des Dépôts(ケス・デ・デポ)」や、水力発電などで発電された再生可能エネルギーを扱う同国の発電会社「Compagnie National Rhone」などからの資金援助も受けていると報じられています。
テストを行うためのシステムは、物流、サプライチェーン、ブロックチェーンを専門とする、
・Marseille Gyptis International(MGI)
・BuyCo
・KeeeX
という3社によって開発されたと伝えられており、具体的な取り組みとしては、輸送を行う際のデータ管理においてブロックチェーン技術をどのように役立てることができるかを検証し、港湾物流に関与する当事者間で直接データを共有する際のセキュリティを強化することを目指しているとされています。
ブロックチェーン技術は海上輸送や貿易、物流などの分野でも幅広く取り入れられており「スペインの港湾局」や「イスラエル最大の貨物運送会社」などでも取り入れられています。膨大な数のデータを扱うこれらの業界では、ブロックチェーン技術が広く役立っています。
貿易でのブロックチェーン活用事例はこちら
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