トロン(TRON/TRX)ETH・EOSの「合計ボリューム」を凌駕|約48億円の取引量を記録
分散型アプリケーション(DApps)の開発促進などにも力を入れていることで知られるトロン(Tron/TRX)は、徐々にその存在感を強めてきており、現在は「時価総額ランキングTOP10」にもランクインしています。そんなTRONのCEOであるJustin Sun(ジャスティン・サン)氏は、最近のツイートで「TRXの取引量がイオスとイーサリアムを一時的に大きく上回ったこと」を報告しています。
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TRX=ETH+EOS
トロン(Tron/TRX)のCEOであるJustin Sun(ジャスティン・サン)氏は、2019年3月9日のツイートでTRXの取引量が大きく上昇していたことを報告しました。
同氏が引用していた「DApp Review」のデータによると、2019年3月4日〜8日にかけてのTRXの取引量は「トロン最大のライバル」とされるイオス(EOS)とイーサリアム(ETH)の取引量を大きく上回っており、一時的には両者の合計値を上回っています。
3月8日の取引量は、
ETH:440万ドル(約4.8億円)
EOS:1,161万ドル(約12.9億円)
となっているのに対して、TRXの取引量は4,361万ドル(約48.4億円)となっています。
しかし、これに関しては異議を唱える意見も出ており、一人のTwitterユーザーは「CoinMarketCap」のデータを引用して「EOSの取引量の方が圧倒的に多いことを説明しています。
EOS literally has 10x the trading volume of TRX though. pic.twitter.com/uEUP6qEOgU
— rektkid (@rektkid_) 2019年3月8日
EOSの取引量は文字通りTRXの10倍です。
全体的な取引量でみると、依然としてEOSの方が圧倒的に多い取引量を誇っていることが示されていますが、DApps上での取引量に関してはTRONが徐々に勢力を伸ばしてきていると考えられます。
TRONネットワークの拡大は続く
最近の報告によると、TRONのネットワーク上には、
・187の分散型アプリケーション(DApps)
・464以上のスマートコントラクト
・10の分散型取引所(DEX)
・40のツールDApps
・6つのコレクションゲーム
・4つのcandyboxプロジェクト
があるとされています。
TRONは、最近テザー(Tether/USDT)との提携でも話題となっており、2019年第2四半期までにTronネットワーク上で「USDT」を発行することが発表されています。
トロンに対する批判の声は現在も複数見られているものの、TRONネットワークは現在も拡大を続けており、中国の仮想通貨格付け機関「CCID」が先月公開した仮想通貨のランキングでは、初登場となったTRON(TRX)が総合評価で「2位」を獲得しています。
総合的な面でみると、取引量や時価総額など多くの面でイオスに劣っていますが、ジャスティン・サン氏は2019年の目標として時価総額ランキングで「4位」を獲得することを掲げているため、今後もTRONは「イオス」や「イーサリアム」との差をなくすための様々なアプローチをとっていくと予想されます。
その他の仮想通貨が上昇してきていることなども影響し、現在の時価総額ランキングではTRONは「10位」にまで順位を下げてしまったものの、ビットトレントトークン(BitTorrent Token/BTT)のエアドロップ(無料配布)が長期的に継続されることなども発表されているため、今後再び上位にランク付けされる可能性も十分にあると考えられます。
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2019年3月11日|トロン(TRON/TRX)の価格
トロン(TRON/TRX)の価格は今月4日に2円近くまで下落しましたが、その後はやや回復しており、2019年3月11日時点では「1TRX=2.55円」で取引されています。