IOTA財団:ネットワークノードの「再起動」を完了

by BITTIMES

アイオータ財団(IOTA Foundation)は2020年3月11日のブログ投稿で、Trinity Wallet(トリニティウォレット)でユーザー資産が盗まれたことを受けて停止されていたIOTAブロックチェーンのネットワークノードを再起動したと発表しました。

こちらから読む:IOTA創業者、被害額は自己資金で返済へ「IOTA/MIOTA」関連ニュース

Trinity利用者は「資産保護」のための対策を

IOTA財団は、IOTAトークンを保管するための公式ウォレット「Trinity Wallet(トリニティウォレット)」からユーザーの資産が盗まれたことを受けてIOTAネットワークを一時的に停止していましたが、本日11日にはすべてのトランザクションをキュレートする集中ノードである"コーディネーター"を再起動したことが報告されています。

なお、ネットワークは一時的に停止されていたものの、後の調査で今回の盗難の原因はIOTAのネットワークではなく「トリニティの脆弱性」によるものであったことが明らかにされています。

発表によると、今回の攻撃で盗み出されたIOTAトークンの数量は「約8,550,000,000,000MIOTA」にものぼり、被害を受けたアカウント数は「50アカウント」だと報告されています。

IOTA財団はすでにデスクトップ版・アプリ版の両方で新しいバージョンの「Trinity」をリリースしており、安全性を確保した新しいアカウントへと以降するための「シード移行ツール」を利用することを推奨していましたが、今回の発表でも『2019年12月17日〜2020年2月17日の間にTrinityを使用した場合には、Trinityで新しいシードを作成し、古いシードから資金を移動するように』と強調されています。

「ハッカー特定に向けた捜査」や「機能改善」は継続

IOTAのネットワークは再起動されたものの、今回の攻撃を行った犯人は未だに特定されていません。盗まれたユーザー資産に関しては、IOTAの共同設立者であるDavid Sønstebø(デイビッド・サンステボ)氏が"自己資金で返済すること"を明かしていますが、IOTA財団はハッカーを特定して追跡するために「FBI」や「英国・ドイツ・マルタの警察」と協力して捜査を続け、不審な行動を積極的に監視していると説明しています。

今後の取り組みとしては、同様の事態が発生するのを防止するための様々な対策をとっていくことも発表されており、具体的には「内部プロセスを見直し・ソフトウェアセキュリティ慣行の変更・セキュリティ機能とリソースの改善・ユーザーアカウントを処理するソフトウェアの改善」などを実施していくと説明されています。

Trinityの脆弱性を解決するためのツールはすでに公開されているため、TrinityウォレットでIOTAトークンを保管している方はできるだけ早めにアップデードなどを行っておくようにしましょう。

>>「IOTA財団」の公式発表はこちら

2020年3月11日|アイオータ(IOTA/MIOTA)の価格

アイオータ(IOTA/MIOTA)の価格は先日9日に19円台まで下落したものの、その後はやや回復してきており、2020年3月11日時点では「1MIOTA=20.90円」で取引されています。

MIOTAを購入することができる仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)の登録方法はこちら

2020年2月10日〜2020年3月11日 MIOTAのチャート(引用:coingecko.com)2020年2月10日〜2020年3月11日 MIOTAのチャート(引用:coingecko.com)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

NFTプラットフォームDOSI:決済手段にLINE独自の暗号資産「LINK」を追加

NFTプラットフォームDOSI:決済手段にLINE独自の暗号資産「LINK」を追加

OKCoinJapan:カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)取扱いへ

OKCoinJapan:カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)取扱いへ

ベネズエラ最大の百貨店が「ビットコイン決済」導入|BCH・ETHなどにも対応

ベネズエラ最大の百貨店が「ビットコイン決済」導入|BCH・ETHなどにも対応

暗号資産取次所SEBC「コスプレトークン(Cosplay Token/COT)」取扱いへ

暗号資産取次所SEBC「コスプレトークン(Cosplay Token/COT)」取扱いへ

ビットコインマイニング協議会(BMC)発足|イーロン・マスク氏は関与せず

ビットコインマイニング協議会(BMC)発足|イーロン・マスク氏は関与せず

DMMビットコイン:国内初の新機能「BitMatch注文」提供へ

DMMビットコイン:国内初の新機能「BitMatch注文」提供へ

注目度の高い仮想通貨ニュース

ビットコイン半減期まで「残り24時間」世界中で関心増加・巨大広告の報告も

ビットコイン半減期まで「残り24時間」世界中で関心増加・巨大広告の報告も

金持ち父さん著者:キャシー・ウッド氏の「1BTC=230万ドル予想」を支持

金持ち父さん著者:キャシー・ウッド氏の「1BTC=230万ドル予想」を支持

Solana系の最新ミームコインSLOTHがプレセールで1500万ドルを調達!上場前に購入できるラストチャンス

Solana系の最新ミームコインSLOTHがプレセールで1500万ドルを調達!上場前に購入できるラストチャンス

自民党web3PT「2024年版のweb3ホワイトペーパー」公開|税制改正など様々な要望を記載

自民党web3PT「2024年版のweb3ホワイトペーパー」公開|税制改正など様々な要望を記載

ソラナDEXアグリゲーター「Jupiter」モバイルアプリ公開へ|Ultimate Walletを買収

ソラナDEXアグリゲーター「Jupiter」モバイルアプリ公開へ|Ultimate Walletを買収

NFTDrive:Symbol・Ethereum・Polygon対応の「カード型ウォレット」販売開始

NFTDrive:Symbol・Ethereum・Polygon対応の「カード型ウォレット」販売開始

コインチェック「Nine Chronicles M」のNFTコレクション取扱いへ【国内初】

コインチェック「Nine Chronicles M」のNFTコレクション取扱いへ【国内初】

仮想通貨ニュース週間まとめ「BTC・WLD・ADA・SHIB」などの注目記事

仮想通貨ニュース週間まとめ「BTC・WLD・ADA・SHIB」などの注目記事

Binance FZE:ドバイで仮想通貨サービスプロバイダー(VASP)のライセンス取得

Binance FZE:ドバイで仮想通貨サービスプロバイダー(VASP)のライセンス取得

ルナクラシックのラリーとディップ:注目が集まるビットボット仮想通貨プレセール

ルナクラシックのラリーとディップ:注目が集まるビットボット仮想通貨プレセール

2024年4月に成長が期待される仮想通貨

2024年4月に成長が期待される仮想通貨

仮想通貨企業の広告に「エミネム」登場|世界的セレブの起用に注目集まる

仮想通貨企業の広告に「エミネム」登場|世界的セレブの起用に注目集まる

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

人気のタグから探す