IOHK:Cardanoネットワークの「完全分散化」に向けたタイムラインを公開
カルダノ(Cardano/ADA)の開発を担当している「IOHK」は2020年8月14日に、カルダノネットワークの完全な分散化に向けた具体的なスケジュールを明らかにしました。IOHKが公開したタイムラインによると、2020年11月1日にはブロックの50%がステークプールによって生成されるようになり、2021年3月にはブロックの100%がステークプールによって生成されるようになる予定だとされています。
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2021年3月には「完全なる分散化」を実現
カルダノ(Cardano/ADA)はまだ開発の途中段階であるため、今のところCardanoブロックチェーンにおけるブロック生成(取引承認)の大部分はカルダノの開発を担っている「IOHK」のノードが行なっています。
先月末に大型アップグレードとなる「Shelley(シェリー)」への移行を完了したことによって、現在はカルダノネットワーク上でおよそ1,000ほどのステークプールが立ち上げられており、今月13日には「エポック211」で初めてのブロックがステークプールによって生成されたことが報告されていますが、今回の発表ではカルダノネットワークの"完全なる分散化"に向けてどのようなタイムラインでブロック生成の割合が変化していくかが明らかにされています。
ステークプールによるブロック生成率は2020年8月16日時点で「10%」となっており、残りの90%はIOHKのノードによって生成されていますが、今後は徐々にこの割合が変化して最終的には全てのブロックがステークプールによって生成され、完全なる分散化が達成される予定となっています。
IOHKが公開したタイムラインによると、2020年11月1日にはブロックの50%がステークプールによって生成されるようになり、2021年3月にはブロックの100%がステークプールによって生成されるようになる予定だとされています。なお、以下の画像に記載されている「d=1.0」は"ブロック生成が完全に集中化していること"を示しており、この数値が「d=0」に近づくにつれて分散化していくことを示しています。
2020年11月1日の「d=0.5」に到達するタイミングでは、ブロック生成の半数以上がコミュニティ主導のステークプールによって生成されることになるため、『Cardanoブロックチェーンは「d=0.5」のタイミングで分散化が避けられない転換点に到達する』と説明されています。
ブロックチェーンを評価する際には「トランザクションの処理速度・拡張性・機能性」などといった様々な項目が重要視されますが、「ネットワークが分散化されているか」という点は特に重要な項目の1つであるため、技術面で既に高い評価を受けているカルダノの"本格的な分散化"に向けた動きには今後も注目です。
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カルダノエイダコイン(Cardano/ADA)の価格は先月26日に16円台まで回復したものの、その後は横ばいの状態が続いており、2020年8月16日時点では「1ADA=14.77円」で取引されています。