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ゴールド支持派のジェフリー・ガンドラック氏「ビットコインに対する考え」に変化

金(ゴールド/Gold)を長期的に支持していることでも知られる米国の著名債券投資家Jeffrey Gundlach(ジェフリー・ガンドラック)氏は、2021年2月18日のツイートでビットコイン(Bitcoin/BTC)に対する否定的な見方を一転させ、『ゴールドと同じようには見えないものの、おそらくビットコインはここ最近の資金の波が押し寄せる”刺激資産”となっている』との見解を示しました。

金に対しては中立、ビットコインは刺激資産

Jeffrey Gundlach(ジェフリー・ガンドラック)氏は米国の投資企業「DoubleLine Capital(ダブルライン・キャピタル)」の創設者兼CEOであり、著名債券投資家としても知られています。

金(ゴールド/Gold)を長期的に支持している同氏は昨年10月に「Real Vision」のインタビューに応じた際に『ビットコインを完全に嫌っているわけではないが、私はビットコインを信じていない。追跡できないというのは嘘で実際には追跡可能であり、匿名ではないと思う』といった否定的な見解を示していましたが、2021年2月18日のツイートでは「金・ドル・ビットコイン」などの資産に対する自身の考えに変化があったことを明かしています。

ガンドラック氏は『私は長期的にドル弱気派・ゴールド強気派だったものの、ここ6ヶ月間以上は両方の資産に対して中立だった』と述べており、新型コロナなどを含めた様々な要因で価格高騰が続いている現在のビットコイン市場については『ロート(じょうご)に大量の流動性が注がれて激流が生じている。おそらくビットコインはそのような激流に刺激される資産となっている』との見解を語っています。


私は長期的なドル弱気派・ゴールド強気派ですが、6ヶ月以上に渡って両方の資産に対して中立でした。じょうごに大量の流動性が注がれ、激流が生じています。ビットコインはおそらくスティミュラス(刺激)資産です。金のようには見えません。

過去最高値更新後「下落する金」と「上昇するBTC」

金の価格は2020年8月に過去最高値となる「1オンス=2,050ドル(約20万5,000円)」付近まで上昇したものの、その後は徐々に下落してきており、記事執筆時点では「1オンス=1,770ドル(約17万7,000円)」付近まで下落しています。

一方、ビットコイン価格は昨年12月に過去最高値「1BTC=約240万円」を突破して以降も高騰が続いており、記事執筆時点では前回の過去最高値の2倍以上となる「1BTC=約547万円」にまで上昇しています。

数年前までは「ビットコイン懐疑派・否定派」とされる著名人が数多く存在しており、そのような否定派の人々はビットコインよりも「ゴールド」を支持していましたが、最近では『ビットコインへの考え方を改めた』といったことも多数報告されているため、このような考えが更に広まれば、これまで金に投資されていた資金の一部がビットコイン市場に流れる可能性もあると予想されます。