資産運用大手BlackRock投資責任者「ビットコインに手を出し始めた」
900兆円規模の資産を運用する世界最大の資産運用会社「BlackRock(ブラックロック)」の最高投資責任者であるRick Rieder(リック・リーダー)氏はCNBCの番組に出演した際に『同社がビットコイン投資に少しだけ手を出し始めたこと』を明らかにしました。
「インフレ耐性のある資産の需要増加」などが背景
BlackRock(ブラックロック)の最高投資責任者であるRick Rieder(リック・リーダー)氏は2021年2月17日に放送されたCNBCの金融番組「Squawk Box」に出演した際に、同社がビットコイン投資に少しだけ手を出し始めたことを明らかにしました。
同氏は「ビットコインのボラティリティが異常であること」を指摘しながらも『インフレ率が高まるにつれて、投資家はインフレ耐性のある価値の保存手段を探し求めている』と述べており、そのような投資家の関心の高まりが背景にあることを説明しています。
さらに同氏は『特定の銘柄や割り当てなどには言及しないが、現金の一部を仮想通貨のようなもので保有することはある程度意義があることのように思える』とも語っており、ここ最近の価格上昇については『技術や規制環境が進化してきているため、多くの人々が仮想通貨をポートフォリオの一部に組み込むべきだと考えるようになったため、それが価格を押し上げているのではないかと考えている』と語っています。
リック・リーダー氏は昨年11月に『ビットコインは金の延べ棒よりも遥かに機能的であり、金に取って代わる可能性がある』とも語っており、今年1月には「BlackRockが2つのファンドでビットコイン先物を投資対象に含める可能性があること」が米国証券取引委員会(SEC)に提出された書類で明らかになっています。
ここ最近では複数の大手企業がビットコイン(BTC)に投資し始めているためその他企業の動向にも注目が集まっていますが、「BlackRock」は900兆円規模の資産を運用する世界最大の資産運用会社であるため、同社がビットコイン投資を開始すればさらに多くの資金がビットコイン市場に流れ込み、その他企業のビットコイン市場参入にもつながると期待されています。