暗号資産投資信託を手掛けている米国の大手仮想通貨運用会社「Grayscale(グレースケール)」の親会社である「Digital Currency Group(デジタル・カレンシー・グループ)」は、2021年3月10日にグレースケールのビットコイン投資信託(Grayscale Bitcoin Trust/GBTC)を2億5,000万ドル(約270億円)分購入する計画を発表しました。
Grayscale親会社「約270億円分のGBTC購入」を計画
デジタル・カレンシー・グループ(Digital Currency Group/DCG)は2021年3月10日に、Grayscale(グレースケール)のビットコイン投資信託(Grayscale Bitcoin Trust/GBTC)を2億5,000万ドル(約270億円)分購入する計画を発表しました。
デジタル・カレンシー・グループは仮想通貨投資信託を手掛けている米国最大級の仮想通貨運用会社「Grayscale(グレースケール)」の親会社であり、35カ国以上で175を超えるブロックチェーン関連企業を支援している他、複数のデジタル資産に直接投資を行なっています。
同社の発表によると、DCGは手持ちの現金を購入資金に充てることを計画しているとのことで、GBTCの新規発行に参加するのではなく、公開市場で購入すると説明されています。
なお、今回の発表はあくまでも『GBTCに投資する予定である』という報告であり、「購入のタイミング」や「実際に投資する金額」などは確定していないことも説明されています。実際にGBTCを購入する際には、財務資産にある現金やGBTCの価格などを考慮して行うとのことです。
Grayscaleは「GBTCの私募」を一時停止
2021年3月11日には、デジタル・カレンシー・グループの子会社である「Coindesk」の報道で『グレースケールがGBTCの私募(新規受付)を一時的に停止したこと』も明らかにされています。
一時停止の理由については明らかにされていないものの、GBTCの価格は過去数週間に渡ってビットコイン価格を下回って推移していたため、GBTCの需要などが一時停止の背景にあると考えられています。
>>「Digital Currency Group」の発表はこちら
>>「Coindesk」の報道はこちら
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