SBI証券は2021年4月19日に、日本国内で初となる「一般投資家向けのセキュリティトークンオファリング(Security Token Offering/STO)」を2021年4月20日に開始することを発表しました。今回のSTOでは「SBI証券」が発行体となる社債型セキュリティトークンが販売されることになっており、このデジタル社債を取得した方には特典として保有額に応じた数量の暗号資産「XRP」が付与されることになっています。
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SBI証券:国内初の「デジタル社債STO」を実施
SBI証券は2021年4月19日に、国内初となる「一般投資家向けのセキュリティトークンオファリング(Security Token Offering/STO)」を2021年4月20日に開始することを発表しました。
セキュリティトークンオファリング(Security Token Offering/STO)とは、ブロックチェーンなどの技術を用いて発行される「セキュリティトークン(デジタル証券)」を用いた資金調達方法であり、『イニシャルコインオファリング(ICO)に変わる新たな資金調達手段』として世界的に注目されています。
今回実施されるSTOは『SBI証券が発行体となる社債型セキュリティトークン(デジタル社債)を、SBI証券自らが一般投資家に対して取得勧誘を行い割当てる、公募の自己募集の形態のSTO』だと説明されています。
このデジタル社債は、従来の証券保管振替機構での管理に代わり「株式会社BOOSTRY」が主導するブロックチェーンコンソーシアム「ibet for Fin」を用いて発行・管理を行い、発行から期中管理、償還までの業務プロセスを電子的方法で完結させると説明されています。
また、このデジタル社債を取得した投資家の方には、特典として保有額に応じた数量の暗号資産XRP(エックス・アール・ピー)が付与されるとも報告されています。ただし、XRPを受け取るためには『2021年4月27日時点でデジタル社債を保有し、2021年5月27日までに暗号資産取引所「SBI VCトレード」で口座開設・エントリー手続きなどを完了している必要がある』とされています。
SBI証券が実施する「デジタル社債STO」の概要
期間 :1年間
発行価格・償還価格:額面金額の100%
発行額 :100,000,000円
額面(申込単位) :10万円以上、10万円単位
募集期間 :2021年4月20日から2021年4月26日まで
発行日 :2021年4月27日
利率 :0.35% (税引後0.278%)
利払日 :2021年10月27日、2022年4月27日
特典 :額面金額あたり10XRP
STO関連の取り組みを続ける「SBIグループ」
SBIグループは、STOをはじめとするブロックチェーン技術を『フィンテックの中核技術』と位置付け、事業開発・ファンド出資・実証実験などを通じてビジネス領域の開拓に注力しており、2019年10月には金融商品取引法に基づく自主規制機関である「一般社団法人日本STO協会」に設立時社員として参画し、STOに関するルール作りやビジネス環境の整備を進めています。
また「SBI証券」は2021年3月26日に、STOの取扱いを可能にする「金融商品取引法における電子記録移転有価証券表示権利等の取扱いに係る変更登録」を完了したことも発表しています。
同社は公式発表の中で『今後、我が国においてSTOが普及することで、資本市場がより活性化し、ひいては実体経済のさらなる発展に貢献できるものと期待している』とコメントしています。